新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

NTT西日本沖縄支店 古江健太郎支店長

 -2021年を振り返って。

 着任時の昨年7月、沖縄はコロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言下で、対面によるごあいさつも難しい中でのスタートとなりました。沖縄経済は、長引くコロナ禍の影響で大きなダメージを受けました。その一方で、リモートの活用など新たなライフスタイルや働き方が浸透・定着してきたと思います。離島の多い沖縄では、地理的条件の克服や、格差を是正する糸口として、ICT活用やDX推進に対するニーズ、通信の重要性がより高まった年であったと実感しています。

 -具体的な取り組みの例は。

 沖縄県との連携により北大東島への海底光ケーブル敷設工事を開始。これにより役場がある島は全て本島とつながることになります。またICT活用による、離島での遠隔教育の実践をめざす試みとして、2月に琉球フィルハーモニックと協同し、与那国島の久部良中学校吹奏楽部とのリモートでの音楽指導を実施。11月にはN/S高校とラフ&ピースマザー社と協同し、西表島の大原中学校とのキャリア育成オンライン授業を実施しました。そして、台風襲来時には、過去の気象データや故障データを基にAIを活用して故障規模を予測し、事前に対応要員や機材の配備を行うなど体制の強化と早期復旧に努めました。

 -22年の重点施策について。

 沖縄の通信基盤を支え、守り、発展させるという“つなぐ使命”をしっかりと果たしつつ、県内の光サービス25万契約の早期達成をめざします。

 北大東島への光ケーブル敷設を完遂するとともに、光サービスエリアを更に拡大していきます。そして、ICT活用やDX推進を通じて、地域の課題解決をサポートしてまいります。NTT西日本グループは「ICTを地域活性のビタミンに」というテーマを掲げています。

 「教育×産業×ICT」という切り口で、特に離島地域における教育格差や情報格差を克服しつつ、新たな学びの機会と地域の産業活性化につながるさまざまな活動に注力し、中長期的な視点で取り組みたいと考えています。また、NTTスポルティクト社との連携によるAIカメラを活用した地域スポーツの映像配信、老朽化が進む社会インフラの効率的な保守管理を実現するドローンを活用した「画像データ×AI」による設備点検など、新たな取り組みを通じ、社会課題解決と地域の活性化に貢献したいと思います。 

 -新年にあたっての抱負を。

 今年は、沖縄復帰50年の大きな節目の年です。私自身も1972年生まれで、沖縄は妻の出身地です。個人的にも深いご縁を感じており、沖縄のことをもっと学び、活性化に貢献したいという思いを新たにしています。ICTの力で沖縄が更に明るく元気で魅力的に発展するよう、地域の皆さまと一緒にチャレンジしてまいりたいと存じます。コロナ禍を乗り越え、新たな一歩を踏み出す、記憶に残る有意義な年となることを心から願っております。

 ふるえ・けんたろう 1972年福岡県出身。九州大学卒業。95年日本電信電話株式会社入社。2019年西日本電信電話株式会社秘書室長を経て、21年7月より現職。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:素直な心、雲外蒼天
  2. いま夢中になっていること:初心者ですが三線と指笛を練習中
  3. 休日の過ごし方:ジョギングや街の散策