新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

高良恵一氏 ろうきん理事長

 -2021年を振り返って。   

 コロナ禍に初めて直面し、手探りだった20年に比べ、業務も社会貢献も当初から計画を立てて円滑に実行できました。会員の職場訪問が難しい時期は、インターネットを活用したアンケートでニーズを拾い上げる体制を作りました。各支店では職員の2交代制や、フロアを広げてソーシャルディンスタンスを保つなどの感染対策を徹底したことで、窓口対応もスムーズに実施できました。おかげさまで、住宅ローンが過去最高を上回る勢いで伸び、本年度の業績は増収増益を見込んでいます。当金庫をご利用いただいているお客さま、職員の頑張りに感謝しています。

 -社会貢献に積極的です。  

 コロナが長引く中、学校や保育園などの教育現場、病院なども疲弊しています。多くの保育園が年中行事を取りやめています。そこで、子どもたちが笑顔で楽しんでほしいという思いと、観光業に携わるバス会社の一助になればという思いで「芋掘り遠足」を提供し呼び掛けたところ、多くの園児が参加してくれました。また、子どもの居場所作りを手掛けるNPOと協力し、ホテルでテーブルマナーやベッドメイキングを学ぶお仕事体験も実施しています。子どもたちの笑顔を見ると、やって良かったと私たちも元気をもらっています。バスやホテルなどの観光業もコロナの打撃を受けています。会員企業を利用することで、少しでもお役に立てればと考えています。路線バスではラッピング広告も展開しました。

 ひとり親世帯にクリスマスを楽しんでもらおうと始めたケーキやチキンなどのパーティーセットの提供は好評だったため、1千世帯まで増やしました。子どもの貧困問題の解消を目指し、2016年に創設した「ろうきん こくみん共済 coop 働く仲間のゆめ・みらい基金」は利用金額を引き上げました。環境問題も含めたSDGsも推進していきます。

 -重点的に取り組んでいる施策は。

 働く仲間を支えるため、ファイナンシャルプランの見直し、勤労者生活支援特別融資制度、金利引き下げキャンペーンなどの多くの施策を同時に進行しています。その情報がきちんと行き届くように情報発信にも力を入れており、効果を実感しています。

 昨年から始めた取り組みとして、職員を講師として派遣する金融教育事業があります。小学生から大学生を対象に、各年代に合わせたカリキュラムを作成し、金融リテラシーの向上に努めます。4月から成人年齢が18歳に引き下げられます。早い段階で、お金の知識を持つことも重要だと考えています。

 -新年の抱負を。        

 コロナはしばらく続きそうで、企業経営や経済にもまだ影響を及ぼすでしょう。これまでの経験を踏まえ、課題を乗り越えていくことが重要です。チームワークを磨き、アンテナを高める人材の育成も進めていきます。ろうきんブランドを発展させ、会員や地域の皆さまにろうきんを広く知っていただくよう情報発信にも注力して参ります。

 たから・けいいち 1958年生まれ。80年に日本電信電話公社(現NTT)に入社。NTT労働組合沖縄総支部事務局長、連合沖縄事務局長を経て、2017年6月から現職。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:努力でいつからでも人は変われる
  2. いま夢中になっていること:会員訪問
  3. 休日の過ごし方:ひたすら休む