新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

沖縄食糧の中村徹社長

 -昨年のコメの状況について。  

 全国的に緊急事態宣言による休業が影響し、飲食店やホテルなどへ提供している「業務用」の販売が落ち込みました。一方、「家庭用」は巣ごもり需要があり前年並みで推移しました。令和3年産の作況指数は平年並みの「101」で、特に当社の主要産地である北海道は全国一の豊作となり、品質も期待できます。

 -昨年の事業を振り返って。   

 アフターコロナに向けさまざまな取り組みを実施しました。消費者の皆さまに喜んでいただけるような増量企画、キャンペーンや食育イベントをお取引先と一緒に行い、コロナ禍でも楽しくごはんを食べていただく取り組みを行いました。

 また、県民により安心・安全な商品を安定供給できるよう精米工場へ最新鋭設備の導入、輸送においては産地から沖縄までのコメの一貫輸送体制を整えました。

 グループ企業の沖食商事では物流機能のさらなる強化を目的として自動車整備工場を株式譲渡による子会社化や、女性社員が全国トラックドライバーコンテストで県勢初の3位入賞などの話題もありました。

 -地域貢献活動について。    

 当社は主食を扱う企業として、子どもたちにおなかいっぱいごはんを食べてもらいたい思いがあり、引き続き子どもの居場所施設や団体へおこめ券やコメ等の提供を行いました。

 その中でも地域の社会福祉協議会と合同で、夏休み期間中の子どもたちへの「食」の支援として、グループ企業である沖食スイハンが製造したお弁当を配布しました。お弁当を受け取った子どもたちからは心温まるお手紙をいただき、社内全体が「やって良かった」という気持ちになりました。新年は1月から県内異業種と合同で子どもたちを支援する新たな取り組みを始めます。

 -新年の取り組みについて。   

 「プロフェッショナル・ライスマスター」制度による人材育成に力を入れます。原材料の品質管理、輸送の流れ、精米工程、製品の品質管理、流通に至るまで、コメの知識をトータルに身につけてもらう社内有資格制度で、職種が異なる社員が受講しており、認定後はコメのプロフェッショナルとしてさまざまな場面で活躍してくれることを期待しています。

 コメの消費拡大にも引き続き力を入れます。当社の主要産地とも連携しながら、県民の皆さまが美味しいごはんをたくさん食べていただけるような取り組みを実施してまいります。

 -新春メッセージを。      

 社員の皆さんには「楽しく仕事をしてほしい」というメッセージを送ります。創立75周年に向け、新工場建設計画も進めてまいります。今年は本土復帰50周年の節目の年となります。コメもこの50年でさまざまな品種改良を重ね、とてもおいしくなりました。皆さまにはたくさんごはんを食べて笑顔になっていただきたいです。

 なかむら・とおる 1962年生まれ、浦添市仲西出身。90年沖縄食糧入社。前職はシステムエンジニア。総務企画部長、専務などを経て2018年4月から現職。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:三方よし
  2. いま夢中になっていること:ギター
  3. 休日の過ごし方:ドライブ