新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

菅隆志氏 沖縄セルラー電話社長

 -2021年を振り返って。   

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が長引き、来店客数が減少するなど少なからず影響を受けました。また、各社が格安プランを打ち出し、競争環境が激しさを増した1年となり、通信事業収入は減収となりましたが、新規事業でカバーし、2022年3月期中間決算は4期連続の増収増益とすることができました。

 -創立30周年の年でもありました。

 この機会に社会貢献に一層取り組もうと、2月に社会貢献部を新設し、子どもの貧困対策など従来の取り組みに加え、県立高校の寮にWi-Fi環境を構築し、無償提供しました。大宜味村では自然環境保護にICT(情報通信技術)で貢献する「おきなわ自然保護プロジェクト」を始めています。

 また、年末に沖縄アリーナで開かれた、仕事体験イベント「Out of KidZania in おきなわ」へ特別協賛しました。緊急事態宣言で多くのイベントが中止になってしまい、この機会に子どもたちに体験イベントを提供したいと考えました。イベントは盛況で、子どもたちの真剣なまなざしを見て、取り組んで本当に良かったと思っています。

 -新事業では若手が活躍しました。

 社内で呼び掛けたところ、若手から多くのアイデアが出てきました。実際に手を挙げた若手に事業を担ってもらいましたが、いい結果が得られたと思っています。若手の発想と挑戦が事業に結び付いた例はこれまでも多くあり、当社のDNAとして引き継がれています。今後も人材育成の一つとして、若手の挑戦をサポートしていきたいです。

 -2022年の取り組みは。   

 各社の格安プランが出そろい、新たな競争ステージに入ります。まずは5G(第5世代移動通信システム)の基地局整備を進め、3月までに沖縄本島の90%の人口をカバーできるようにします。5Gになると、動画コンテンツがさらに高画質でお楽しみいただけます。データ量は利用状況に応じて大きく変わりますので、お客さまの利用に合ったプランを選んでいただく必要があります。そこで、安心で使い放題のau、シンプルでリーズナブルなUQモバイル、ネット専門で格安のpovoの三つのブランドの魅力をしっかりと提案し、それぞれの価値を理解いただけるように努めます。昨年完成した「沖縄セルラーフォレストビル」も本格的に稼働します。コロナ禍で滞っていたイチゴの海外輸出も進めていきたいですね。健康課題解決に向け、スマートフォンのアプリ「JOTOホームドクター」を活用したヘルスケア事業にも一層力を入れていきたいと思っています。

 -抱負をお聞かせ下さい。    

 次の30年に向けた礎を築き上げる年にしたいと考えます。しっかりと方向性を見いだし、全社一丸となって進められるようにしなければなりません。ウィズコロナ、アフターコロナを見据えて、社内で議論し、前に進んでいける体制作りをしてまいります。

 すが・たかし 1958年京都府出身。91年、日本移動通信入社。UQコミュニケーションズ社長、沖縄セルラー電話副社長を経て2021年6月から現職。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:何事にも一生懸命
  2. いま夢中になっていること:家事や運動 
  3. 休日の過ごし方:体力の維持