新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

沖縄都市モノレールの渡慶次道俊社長

 -2021年を振り返って。   

 新型コロナウイルスの影響で県内を含め県外からのお客さまが減り、19年度の乗客数から半減の状態が続きました。2年連続の赤字で厳しい状況にはありますが、昨年10月に緊急事態宣言が解除され、11月の後半からは乗客数が前年の水準を上回っており、通勤客や観光客の利用が少なからず持ち直しつつあります。最も営業に打撃を受けたときは1日当たりの乗客数が2万6千人まで落ち込みましたが、10月は3万2千人台、11月には3万8千人台と徐々に回復しています。

 -車両の3両化計画は。     

 計画通り23年度中に運行を開始する予定です。来年は沖縄都市モノレールが20周年を迎える記念の年でもありますので、今年は3両化に向けて進ちょくをしっかり見ながら準備を進めていきたいと思っています。また、老朽化対策として既存施設に対する補強や修繕などにしっかり対応していく必要があります。経年劣化による事故などが起こらないように、安全対策は先送りせずに徹底して取り組んでいきたいと思います。

 -人材育成について。      

同業他社との研修など、外部との関わりを増やしていこうと考えています。研修には必ず複数で参加してもらい、社員に偏りなく学びの機会を設けていくつもりです。また、弊社はそれぞれ大きく4つの部門での仕事があります。それぞれがうまくかみ合って会社が成り立っていると考えれば、1人1人が他部門の仕事も経験する必要があると思います。さまざまな部署の仕事を横断的に経験することが、人を強くし、組織を強くすることにつながると考えています。

 -今年の抱負と今後の戦略について。               

 モノレールを利用する乗客は、3割近くが観光客です。県内客も県外客も、お客さまとして安全に運送するということは基本としてありますが、プラスアルファでモノレールそのものが観光資源の一つというような認識も持つべきじゃないかなと考えています。いわゆる観光資源としてのモノレールのあり方というものを、もっと考えていく必要があると思います。

 例えば、駅舎そのものをどう沖縄の観光資源としてイメージしてもらえるか。広告が並ぶだけの空間だけでなく、駅舎そのものやホーム、コンコースなどをもっと活用ができないかと考えています。1月中旬には、13駅で物産を販売するマルシェの展開を企画しているところですので、ゆいレール発のにぎわいを創出していきたいですね。

 コロナウイルスの感染状況など、環境によって左右される部分がどうしてもありますが、今年の1日あたりの乗客数は4万500人を目標にしています。3両編成車両は22年度中に納品される予定で、間に合うかどうか気にはなりますが、復帰50年関連でも何か取り組みができないかを考えています。今後は他業種と連携しながら、さまざまな仕掛けをしていきたいですね。

 とけし・みちとし 1953年生まれ。那覇市出身。神戸大経済学部卒、75年琉球銀行入行。取締役総合企画部長、常務取締役を歴任。2009年、民事再生手続き中だった県内信販会社・オークスを引き継いだOCSの社長を経て、21年6月から現職。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:ケセラセラ
  2. いま夢中になっていること:B級グルメの食べ歩き
  3. 休日の過ごし方:ゴルフ