新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

村野一社長 オリオンビール

 -昨年12月1日にオリオンの新社長に就任。どのように過ごしたか。

 まだ就任して間もないですが、大変充実した日々を過ごしています。まず、取引先や自治体の皆さまへのご挨拶(あいさつ)回りでは、オリオンビールへの期待の声を数多く頂きました。県民の皆さまの期待に応えられるよう、日々精進して参ります。

 また、弊社社員一人一人と面談し、親睦を深められるように努めました。面談を通して社員の優秀さを強く実感しています。親しみを持ってもらえるよう、ドイツで働いていたときに私の下の名前「一(はじめ)」から付けてもらった「ジミー」というニックネームで呼んでほしいと社員にお願いしました。皆さんは遠慮がちに「ジミーさん」と呼んでくれています。

 -酒税の軽減措置が4年半で終了する。対策は。

 主力商品である、ザ・ドラフトをブラッシュアップし、プレミアムクラフト75ビールの新商品開発に注力します。県民の皆さまが日常的に飲みたいと思っていただけるビールにし、新しいお客さまの開拓にも努めたいと思います。

 県産大麦を中心に、沖縄の素材にこだわった商品開発や、作り手の思いを消費者に共有し、ビールの付加価値を高めていけると思います。

 -今年発表予定の中期経営計画の柱は。               

 3月までに決定し、4月に発表を予定しています。仮説はあるものの、まだ発表できる段階ではありません。私の中では「Make Okinawa Famous(沖縄を有名にする)」をモットーに、沖縄をまだ知らないヨーロッパ等にも沖縄の魅力を伝えるために動いていきたいと考えています。

 オリオンビールだけの力で「Make Okinawa Famous」が実現できるとは考えていません。その実現には県内企業・団体・地域との連携が必要です。例えば、国際通りの地元商店街と協力し、このエリアの魅力を海外の人たちに伝えられるようにしていく必要があります。

 また、春から放送されるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」があります。再び沖縄ブームが沸き起こり、沖縄の活性化に一役買うだろうと確信しています。ドラマの中で当社ビールの出演は難しいかもしれませんが、「カリー(乾杯)」の演出があれば、沖縄独自の酒文化が視聴者に伝わり、沖縄にいったらオリオンビールや泡盛が飲みたいというイメージが沸いてくるのではと期待しています。

 -2022年の抱負は。     

 第一に新製品の開発。まだ発表できない部分もありますが、県産素材を使った商品開発に今後も力を入れてまいります。一方、原油や原材料の価格高騰も続いています。経費の適正化のために輸送の効率化も図らねばなりません。時代に合った経営戦略で、経営者としての手腕を発揮したいと考えています。

 むらの・はじめ 1962年、東京都出身。横浜国立大学卒業後、ソニーに入社。アジアやヨーロッパでの勤務を経てソニーメキシコの社長を歴任。15年には出版社大手のデアゴスティーニ・ジャパンの社長に就任。18年からシック・ジャパン社長を務めた。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:一意専心
  2. いま夢中になっていること:しまくとぅばの習得に向けての勉強
  3. 休日の過ごし方:ゴルフ、観光