新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

グリーンフィールド社長 大城洋氏

 -御社の業務内容の紹介を。

 畑のフードロスを生かす「もったいない精神」をルーツに、創業以来、農産物の生産、加工、販売を手がけてまいりました。大手外食チェーン、量販店、ホテルなどが対象の業務用や、一般向けの小売り用カット野菜、冷凍野菜、カップサラダなどを製造販売しています。主な原料の玉レタス、リーフレタス、キャベツ、ゴーヤー、サラダヘチマなどの野菜は、私が代表を兼任するグループ会社の農業生産法人(有)沖縄ファームが南城市内に所有する30カ所の圃場(ほじょう)で生産しています。

 -国際規格への取り組みについて。

 食の安全を守り、安心してお召し上がりいただける製品づくりを目指し、野菜カット工場は創業した2005年にISО22000を取得しましたが、一昨年12月にはより厳しい食品安全マネジメントシステムの国際規格、FSSC22000を取得しました。大手食品メーカーや小売店では、この認証が取引条件となるケースが増えています。また、米軍基地内にカット野菜を納品しており、厳しい審査で知られる在日米国陸軍獣医部隊食品検査部による工場認定も取得しています。さらに、沖縄ファームの主な作物である玉レタスの圃場は、食品安全、品質管理、作業従事者の労働安全と健康、環境など218項目にわたる管理点をクリアし、世界120カ国以上に普及している農業生産者の国際認証グローバルギャップを取得しています。

 -環境対策にも積極的です。

 沖縄ファームでは、カット野菜の残りかすから作った堆肥でレタスを栽培し、それをまたカット野菜などの材料にする循環型農業に取り組んでいます。また、カット野菜の製造過程で出る野菜の皮や未利用部分も、自社開発商品の野菜スープや野菜だしに活用しています。今後は、工場の屋根に太陽光発電パネルの設置を検討しています。将来的には、カップサラダなどの容器も、環境に優しい素材や、繰り返し使えるリユースカップにしていきたいと考えています。

 -2022年の抱負を。

 一昨年からの外出自粛要請を受け、家で調理する回数が増え、外食産業でのテイクアウトやデリバリーも増加し、収益は順調に伸びました。弊社独自の技術により加熱調理後も生のものと食感に差がない冷凍ゴーヤーなどは、生産が追い付かない状況となりました。来年に予定している沖縄ファームとの統合を控えた本年は、野菜の種からカット野菜商品としてお客様に届くまで、世界水準の衛生管理による一貫生産体制に取り組み、さらなる品質と生産性の向上を実現します。

 沖縄ファームでは、積極的にテクノロジーを導入し、従事者の安全と作業負担軽減を図り、「稼げる農業」を目標に、若い世代への農業技術ノウハウの継承にも注力します。就職したい職業に、ぜひ農業をランクインさせたいです。本年も全社員168人が一丸となり、品質向上に努め、お客様のご期待にお応えしてまいります。

 おおしろ・ひろし 1980年生まれ。那覇市出身。山梨学院大学卒。県外のカット野菜工場にて研さんを重ね、2006年11月に父兄らとともに創業。19年7月より現職。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:何事も一つ一つの積み重ね
  2. いま夢中になっていること:庭で焚き火しながら子どもとスキンシップ
  3. 休日の過ごし方:家族サービス