新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

外間なるみ社長

 -2021年を振り返って。

 新型コロナウイルス感染拡大によるイベント自粛などの影響でチラシやパンフレット印刷などが落ち込み、前年に続き大変厳しい年でした。県内で緊急事態宣言が解除された10月以降は少しずつ回復し、現在ではコロナ前の7~8割程度まで売り上げは戻っていますが、まだ元通りというわけにはいきません。

 そんな状況だからこそ、私は皆で一丸となって明るく笑顔で困難を乗り切りたいと考えています。そのために社員のチーム制を導入しました。これまで個人がやっていた仕事に少人数のチームで取り組むもので、先輩が経験を生かして後進を育てています。力を合わせれば1+1が3にも4にもなる。そして社員が成長し喜びを得られる会社でありたいと考えます。

 -2022年の目標、戦略は。

 コロナ禍を乗り越える新しい事業を模索しているところです。コロナを乗り越えることで飛躍を遂げ、後年「コロナのおかげで今がある」と振り返られるようにしたい。企業の合併・買収(M&A)も議論にあがっています。複数の同業社との共同工場設立という手法もあります。さまざまな工夫を通してお客さまにとっても価値のある商品を届けていきたいです。

 私たちには画像処理やコンテンツの編集、製作など素晴らしいノウハウがある。これはデジタルの時代においても武器になるものです。紙の印刷も変わらず手掛けながら、デジタルに対応していきたいです。

 -社会貢献や社員の福利厚生にも積極的です。

 2018年の社長就任以来、社会貢献や福利厚生に力を入れています。「首里城基金支援カレンダー」は首里城がよみがえる日まで続けていく予定ですし、地域のバス停の環境整備などにも取り組みました。

 社内ではパウダールームを設置したほか、しっかりした食事が取れていない社員のために格安で利用できる社員食堂も作りました。

 他にも地域の盲学校出身者で資格を持った方の働く場所を作りたいという思いから、社員専用のマッサージルームを開設して社員の健康管理やリフレッシュに役立てています。

 -社長として心掛けていることは。

 これからの時代は何が起こるかわからない。過去には大きな収入源だった電話帳印刷も、発行を終了することになりました。背景にはニーズの低下や設備の老朽化があります。今後社会にどんな事が起きても、社長として柔軟に受け止められるようにしたい。仲間を増やしてみんなで協力し、立ち止まらず動いていけば乗り越えることができます。

 社長として多くの社員たちが楽しく暮らしていけるようにと責任を感じていますが、常に明るい笑顔を心掛けています。昨年のスローガンは「笑顔が仕事をつくる」でした。この気持ちは今後も持ち続けていきたいです。

 ほかま・なるみ 1961年生まれ。那覇市出身。2016年、光文堂コミュニケーションズ非常勤取締役就任、17年に取締役副社長就任。18年より代表取締役就任。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:艱難汝を玉にす
  2. いま夢中になっていること:サイクリング
  3. 休日の過ごし方:孫とのデート、クッキング