新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

コザ信用金庫 金城馨理事長

 -2021年を振り返って。

 昨年も引き続きコロナ禍が社会、経済に広く影響を及ぼした1年でした。中部地区の景気も厳しい状況が続きました。当金庫でも感染拡大防止に役立ちたいとの思いで、ワクチンの職域接種を実施しました。また、4月から新たに「コザしん『支える力』発揮3か年計画」をスタートさせました。信用金庫の経営理念である「相互扶助」「共存共栄」を実践し、お客さまをしっかりと支え、コロナ禍を乗り越えて、地域と共に持続可能な新しい社会の実現を目指す計画です。(1)課題解決力の新たな展開、(2)デジタル化の推進、(3)経営体質の強化を3つの柱として、「御万人(うまんちゅ)を支える信用金庫」を目指して取り組みました。

 課題解決力の新たな展開では、本部・営業店が一体となりコロナ禍でお困りのお客さまの本業支援・経営改善支援に取り組みました。「本業支援チーム」を新たに設置し、全渉外担当者にタブレット端末を携行させ、お客さまの課題解決に取り組みました。「よろず支援拠点相談」でも、当金庫のお客さまの利用が全体の相談の半数近くを占めました。

 また、各地の信用金庫と連携し、お取引先の特産品を紹介する「ご当地おみやげ取次プロジェクト」をはじめ、小冊子「コザしんウォーカー」でお取引先の商品やサービスを紹介し、販路拡大をお手伝いしました。事業再構築補助金の申請に向けて、専門家の皆さまとともにサポートも行いました。

 さらに、全国の企業をつなぎITを活用した経営サポートサービス「コザしんBigAdvance」を開始。お客さまの利便性向上として、全国のローソン銀行ATMが平日一定の時間内で入出金が無料で使えるようになりました。地域経済の持続的発展に貢献するため、県が募集する「おきなわSDGsパートナー」へ登録しました。

 -2022年の重点施策について。

 新型コロナの動向はなお予断を許しませんが、コロナ禍も3年目に入り、社会・経済活動が再生に向けた正念場を迎える年になるでしょう。過去2年間のような補助金や給付金がなくなるものとみられる一方、コロナ関連融資の返済開始時期が近付いてきます。企業や個人事業主の皆さまの売り上げや収益が以前のように回復するのか、非常に重要な局面を迎えると思います。

 当金庫では、これまでにも増してお客さまを「支える」ことに徹してまいります。全てのお客さまが希望を持って商売や事業を続けていけるように「伴走支援」を続けていきます。事業承継をはじめとするさまざまな経営課題について、お客さまに寄り添って一緒に解決してまいります。

 また、コロナ禍で加速したデジタル化に対応して、キャッシュレス取引が一層便利になるよう取り組んでいくほか、環境問題への対応も地域金融機関として取り組みます。お客さまや地域の課題解決には職員の人材育成の強化が必要であり、新たな人事考課制度の下で職員の能力向上にも努めます。

 きんじょう・かおる 1953年生まれ、沖縄市出身。琉球大学卒。78年コザ信用金庫入庫。常勤理事企画部長、専務理事などを経て、2019年6月理事長就任。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:原点回帰
  2. いま夢中になっていること:フルマラソン100回完走に向けてチャレンジ中
  3. 休日の過ごし方:健康維持・増進のためのウオーキング・ジョギング