新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

具志堅一真氏 三和金属社長

 -2021年を振り返って。

 金属スクラップの市況は、相場が上昇しました。昨年10月時点で前年と比べると、非鉄スクラップは全般的に倍近くになりました(取材日2021年11月12日時点)。なかでもアルミ缶の発生は、コロナ禍による巣ごもりの影響で倍になりました。

 昨年の重点施策は、コロナ禍において「雇用を守る」「命・健康を守る」でした。「雇用を守る」については、好況を背景に問題なく対応できました。

 コロナ対策として、早い時期に出窓をつくって換気を良くしたり、マスク5万枚を調達して配布しました。その上で発熱時のルールを明確化し、3密を避けるためにミーティング、社員同士の「サシメシ」、「ノミニケーション」などを控えました。運良く、家族を含めて社員やパートの皆さんからは陽性者が1人も出ませんでした。

 -昨年のインタビューで「蔵を開けよ」という言葉を引用し、自らも積極的に地域貢献活動をされましたね。

 昨年の寄付は県、浦添市那覇市、西原町、本部町、各社会福祉協議会、沖縄こども未来プロジェクト、医療従事者へ感謝の弁当を贈る企画への協賛などです。「生理の貧困」対策へも寄付させていただきました。

 -新年の重点施策について。

 新年のスローガンは「我慢」です。新型コロナウイルスの終息に向けて、たがを緩めず1年間我慢しましょう、と社員やパートの皆さんへアピールしていきます。悲観的に準備し、楽観的に行動するというスタンスで臨みます。景気の好不調にかかわらず、しっかり数字を見て日々コツコツと進んでいきます。コロナ対策についてはできる限りの費用を掛け、社員の命と健康を守ります。

 新年の大事業は築50年になる本社ビルの建て替えです。1月から解体を開始し、ヤードはそのまま生かし、事務所をヤード奥の空き地へ移転して事業を継続します。翌年1月までの完成を予定しています。

 -新年は本土復帰50周年。節目の年に、リサイクル産業に関わってきた立場で思うことは?

 個人レベルでごみを発生させない努力をする一方で、根本的にはごみを発生させないように社会のシステムを替えていくことが必要ではないかと思います。

 例えば、リサイクルの流れに乗っている容器を積極的に使う。容器を回収のラインにきちんと乗せるには、社会も企業も努力しなければなりません。レジ袋の有料の料金をもっと上げて皆さんにエコバックをもってもらう。

 教育面では、リサイクルを通じて子どもたちがお年寄りや自然とふれ合う機会を増やしてあげてほしい。その中でリサイクルを学び、実践もしてもらいたい。学校教育でリサイクルを学べば、子どもたちは家に帰って親に教え、社会全体が変わっていくきっかけにもなるでしょう。将来に向けて環境への意識を高めていくことも大切だと思います。

 ぐしけん・かずま 1958年生まれ、那覇市出身。会社創業は54年4月。2005年10月に代表取締役社長に就任。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:改善(去年の成功は要らない)
  2. いま夢中になっていること:ウオーキング
  3. 休日の過ごし方:花の手入れ、断捨離