新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

島袋盛市郎氏 島袋社長

 -御社のプロフィルを。

 当社は1951年に創業し、昨年70周年を迎えました。県内で最大規模の金物・工具の卸に特化した企業で、約200店舗のホームセンターや専門店にご愛顧いただいています。強みは巨大倉庫、3万点以上の商品アイテム、スケールメリットを生かした低価格の実現、営業スタッフによる細やかなサービス、即納体制とアフターフォローなどです。関西では「シマコーポレーション」という社名で金物・工具の小売りを行っています。全従業員220人(沖縄80人・関西140人)で「夢のある明るい会社」を目指しています。社員の離職率が低いのも特徴で、昨年は「沖縄県人材育成企業認証制度」の認証企業に選ばれました。

 -2021年を振り返って。

 おととしのコロナ禍では、建設業界の工事は前年から引き継がれていましたので、当社への影響はほとんどありませんでした。ところが昨年は新規着工が鈍り、当社も影響を受けました。加えて、コロナ禍による原料不足や流通の滞りなどが重なり、商品の大幅値上げが全般的にありました。通期決算の売上高はややダウンの見通しです。しかし、経費削減に取り組み生産性をアップするなど、社員の粘りを感じた年にもなりました。

 また、昨年は「量の拡大ではなく質の向上」を目指し、デジタル改革を推し進め、目標としていた「デジタル化100%」をほぼ達成しました。お客さまから発注を受け、在庫を確認し、手書きで伝票処理し出荷していた従来の作業をバーコード化することで、大幅な効率化を実現。商品在庫や価格のお問い合わせに、スムーズに対応できるようになりました。

 デジタル改革については、社員が1人でも対応できなければ頓挫するだけに、SNSの活用やオンラインでの商談など、大きな成果をあげた年となりました。商品のニーズでは、草刈り機が環境に優しいバッテリー方式に変わるなど、世の中がSDGsに向かっているのを感じさせられた年でした。

 -22年の取り組みについて。

 デジタル改革を継続し「量の拡大ではなく質の向上」をさらに推し進めていきますが、将来に向けた種まきも行ってまいります。そのさきがけとして、関西エリアでは昨年、1店舗新設し11店舗体制にしました。沖縄では10月をめどに、全国約80メーカーの新商品を県内約200社のお取引先に向けて展示会を開催予定です。既存ルート以外の新たなルートづくりにも力を入れていきます。例えば、小売業のお客さまから通販の要望に対応すべく、卸業の当社が裏方の部分である梱包(こんぽう)・発送作業も担うシステムサービスを作っていきたいです。

 -新春メッセージを。

 社員の皆さんには「目先の業績に一喜一憂することはない。2023年を見据えて実行計画を立て、企業努力をしていきましょう」と申し上げたい。新年も一丸となって「夢のある明るい会社」を目指していきます。

 しまぶくろ・せいいちろう 1972年那覇市出身。97年島袋入社。2002年同社社長に就任。19年9月島袋ホールディングス設立就任。


人柄に迫るパーソナルクエスチョン

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