新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

安里繁信氏 シンバホールディングスCEO

 -2021年を振り返って。

 新型コロナウイルス感染拡大が続くとの予測を踏まえて事業展開した1年でした。新型コロナは、時計の針を10年以上も先に進めたような急激な変化を社会にもたらしました。この変化への対応が勝負を分けると実感し、まずはすべての面でデジタルトランスフォーメンション(DX)を進めました。社内外のオペレーションだけでなく、お客さまにはデジタル化に伴う商品や付随するコンテンツの提供に取り組んでいます。

 浦添市牧港では、ASA(あんしんシーサイドエリア)プロジェクトとして昨年10月に大型物流施設の開発がスタートしました。2023年に完成予定です。製造から小売り、流通まで沖縄への進出を考える企業は多く、ニーズも多様化しています。地元企業としてきめ細かい対応でクライアントの満足度を高めて参ります。

 -広告事業の展開は?

 スマートフォンなどのITの普及で、世代間で情報の受け取り方が変わってきています。コンテンツホルダーとして、マス媒体とデジタル、イベントなどのリアルな手法もフル活用し、クライアントの情報をしっかり届けていきます。音楽やスポーツ、カルチャーなどのエンターテインメントの可能性も追求していきます。

 -オキナワブルーパワープロジェクトの事務局も担っています。

 ワクチン2回接種かPCR検査陰性といった陰性証明を申告した観光客が、飲食店や観光施設で特典を受けられる仕組みです。県経済を支える観光を応援しようと県内企業が協力し8月からスタートしました。多くの反響があり、3月末までの延長が決まっています。医療体制の充実も含め、ウィズコロナ、アフターコロナを見据えた新たな観光のあり方を提案していきます。

 -重点的に取り組んでいることは。

 人材育成です。社内研修や勉強会を充実させたほか、女性の管理職登用や働き方改革にも注力しています。物流の効率化でCO2排出量を減らすなどのSDGsも地道に取り組んできました。衣類の再利用とサンゴ保全のプロジェクトもそれぞれ発足しました。地球環境問題に対する意識が高く、国際舞台で活躍できる女性を選出するミス・アース・ジャパン沖縄大会の運営も続け、環境問題を考えるきっかけを提供していきます。さらなる成長に向けてSDGsは重要さを増しており、推進していきます。

 -今後の展望は。

 コロナで多くの企業が打撃を受けました。これからは回復に向けた動きが重要になってきます。物流からコミュニケーション、物販などを手掛ける弊社のサービスを最大限に生かし、クライアントと共に乗り越えていきます。ソリューションビジネスの一つである事業承継の受け皿としてのM&Aを推進し、県経済の真ん中に立ち、ふるさと沖縄を支える100年企業を目指すことが、次の時代を担う若者たちの励みになると信じています。

 あさと・しげのぶ 1969年生まれ。2004年に「信羽(現シンバホールディングス)」を設立しCEO就任とともに、企業グループ「シンバネットワーク」を設立。09年日本青年会議所会頭、11年沖縄観光コンベンションビューロー会長歴任。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:やさしくあるために強くなる
  2. いま夢中になっていること:企業経営
  3. 休日の過ごし方:社内に最近できたゴルフ部の活動