新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

宮里敏行氏(すこやかホールディングス社長)

 -新型コロナ関連の取り組みについて。

 昨年も感染拡大が続き、県内の医療体制が逼迫(ひっぱく)する中、県の医療の一翼を担う企業として、使命感を持って取り組んでまいりました。

 まずは2月から県内薬局初となるPCR検査を受託しました。これは無症状者を対象とするもので、採取した検体は沖縄環境保全研究所へ配送し、翌日にメールで結果が届きます。県内のPCR検査機関は那覇周辺に集中しているため、沖縄市や名護市など中北部を含めた11店舗と薬正堂本社で受けられると非常にご好評いただき、地元企業や一般の方など、すでに約1万3千2百名の方にご利用いただきました。

 9月には弊社産業医が所属する沖縄徳洲会ソフィアクリニックで職域接種を開始し、ワクチンは社員及び家族と沖縄商工会議所の会員企業、一般の方を含めた1300名に接種しました。さらに沖縄市の集団接種会場へも連日数名の薬剤師を派遣し、薬剤管理などの業務をサポートしました。これらの活動は医療人としての啓発にもつながるもので、社員一丸となって一体感を持って当たらせていただきました。

 -地域連携薬局に認定されました。

 すこやか薬局の具志川店と野嵩店が9月に県内初の地域連携薬局に認定されました。地域連携薬局は、高齢化に伴い在宅医療が高度化・複雑化する中で、入退院時や在宅医療への対応などの際、関係する他の医療提供施設と連携し、患者様への一元的・継続的な薬物療法を提供することが求められます。

 そのため、その認定基準は、服薬指導時のプライバシーが確保できる構造設備、バリアフリー化、地域の医療機関や他の薬局との連携体制、夜間や休日の対応、無菌調剤の対応、地域包括ケアシステムへの参画や研修実績など多岐にわたります。弊社では今後も地域医療・在宅医療に積極的に取り組み、薬局機能の充実を図って参ります。

 -非対面・非接触の実証事業とは。

 感染予防のため医療機関の受診を控える方が増える中、昨年10月より、沖縄ファミリーマート、沖縄セルラー電話と連携し、新たな実証事業に取り組んでおります。診療と服薬指導はオンラインで行い、処方薬はコンビニエンスストアに設置したロッカーで24時間いつでも受け取れるという、すべて非対面・非接触の医療サービスです。県内の5つの医療機関にご協力いただきながら、今月末まで実証を継続し、今後の事業化を検討していきます。

 -新年の抱負を。

 高齢化やコロナ禍により社会の在り方が変わり、多様性が求められています。スローガン「より健康に地域と共に」のもと、保険薬局事業、保育事業、高齢者介護事業などに加え、コザ運動公園サッカー場跡地に計画しているホテル事業にも着手し、地域に密着した多角的な事業展開で、これからも地域のために尽力します。また、ジェンダー平等や経済的に困窮した家庭の子どもたちへの支援といった取り組みも継続してまいります。

 みやざと・としゆき 1956年生まれ、宜野湾市出身。駒澤大学卒。医薬品卸会社勤務を経て、85年有限会社薬正堂設立。2008年すこやかホールディングスを設立。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:一期一会
  2. いま夢中になっていること:月に4回は楽しむゴルフ
  3. 休日の過ごし方:大好きなゴルフ、サウナ、読書