新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

パームロイヤルの高倉幸一社長

 -昨年を振り返って。

 新型コロナウイルス感染拡大の長期化で、特に観光業は相当な打撃を受けました。当ホテルでは独自のガイドラインに沿って、感染対策の徹底を常に心掛け、結果的に現在まで1人も感染することなく運営を続けています。コロナ対策として、常に二つのフロアを空室にし、万が一の時は専用フロアにするなど、安全安心の受け入れ態勢を整えました。

 そうした取り組みがお客さまからも評価され、稼働率は厳しい状況の中でも平均値より高く推移することができました。屋外にあるプールは風通しが良く密を避けられるので、コロナ対策という意味でもよかったと思います。今年はコロナ禍から経済が回復していくと想定し、より充実したサービスで稼働率を高め、しっかりした経営基盤をつくることが大きな目標です。

 -新ホテルの開発について。

 30年前から構想していた一銀通りでのホテル開発に着手し、昨年11月に起工式を行いました。一室45平方メートル以上のラグジュアリーなリゾートホテルで、P・D・Sという会社に運営を委託し、2023年夏の開業を目指します。本島北部の高級リゾートホテルを利用される富裕層のお客さまが、那覇市内に同じ条件で泊まれるようなホテルはこれまでなかなかありませんでした。那覇には沖縄の文化芸術が集中しているほか、街中でのナイトライフも十分に楽しめます。

 1年後にはインバウンドを含めて観光需要がV字回復することを見通し、富裕層の方々が沖縄観光の拠点として宿泊してもらえるような、長期滞在型のホテルを目指します。また、レストランは手頃な価格帯で和食や洋食、鉄板焼きなどを幅広くそろえる予定なので、県民の利用も促していきたいです。

 -業界の動向と将来の展望は。

 沖縄観光は、コロナ禍をきっかけに量から質をより追求する時代にシフトしていくと思います。ハワイでもコロナの影響で観光客が激減しましたが、海がきれいになり自然環境の改善がみられました。沖縄でも美しい自然を保護して体験してもらうためには、量ではなく質を求める観光が必要です。消費単価を上げるために、知恵を絞りながら食や工芸などのコンテンツを充実させることも大切だと思います。

 -社会貢献活動の取り組みは。

 ライフワークとして、障がいのある人たちのアート作品を集め、ホテルに飾ったり絵画展を開いたりして、彼らの素晴らしい発想で描かれた作品をもっと表に出していきたいと考えています。作品に価値が生まれることで、彼らのやる気や希望につながればと思います。私たちは社会で生かされています。少しでも社会に恩返しできるような活動を続けたいです。

 -新年の抱負をお願いします。

 天の時を見定めて、地の利を生かし、人の和を育む。事業をする上で常に心掛けていることです。これからも常に夢を持ち続けて、そこに向かってチャレンジをしていきたいです。

 たかくら・こういち 1948年生まれ、那覇市出身。慶応義塾大学商学部商学科中退。78年高倉不動産代表取締役に就任。91年パームヒルズゴルフリゾート開業。2005年にホテルパームロイヤルNAHA開業。12年、同ホテル代表取締役社長。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:公私一如
  2. いま夢中になっていること:ゴルフ、生け花
  3. 休日の過ごし方:筋トレ