新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

福山一郎氏(福山商事社長)

 -2021年を振り返って。

 当社は「県民の暮らしに奉仕する」をモットーとする総合卸売商社として1951年に創立し、昨年、おかげさまで70周年を迎えました。紙部門はコロナ禍によってデジタル化が一気に進み、観光客数の激減により土産品パッケージなどの需要が減少したことから計画値より落ち込みました。管資材部門は公共事業の発注見直しなどで発注量がやや少なく、企画部門は谷間の年になると予想していました。その他の部門は、読谷リサイクルセンターが手狭になったため、うるま市に4千坪の土地を確保し整備を進めています。

 「流動化処理土」は土木工事で有効な製品だと期待しています。今後はさらに拡販し、収益につなげていきます。「有料老人ホームふくやま」はご家族さまとの面会を控え、コロナ感染対策を徹底し大事には至りませんでした。以上により、今期は計画値を若干下回り、減収減益の見通しです。

 -人材育成について。

 昨年10月、社内アカデミー「FUKUYAMAアカデミー」を開校しました。OJTの補完として、各部門のビジネススキルや社歴伝承などを映像でコンテンツ化し、人材育成に活用していくものです。昨年は100本以上の映像コンテンツを作成しました。講師はいずれも上司や先輩社員です。当社は東京事務所のほかに、宮古と八重山にも営業所があります。このアカデミーを通して、社員はいつでも何処でも平等に同様の教育が受けられるわけです。今後は課長級、部長級など各等級に沿った映像コンテンツを作成し、社員教育に役立てていきます。

 -社会貢献について。

 昨年も創立70周年(71期)にちなみ、県社会福祉協議会へ大人用紙おむつ71ケースを寄贈しました。毎年贈呈しており、今回で13回目、計845ケースとなり、来期は72ケースを予定しています。福山グループとしては沖縄大学冠奨学金等にも協力しています。

 -新年の取り組みについて。

 今後は、取扱商品に付加価値を付けていくデジタル事業を推進します。まずは当社の既存事業に参入しやすいところから絡めていきたい。例えば、農業用水事業で、上流から末端の田畑までのデータをどうやったらスマート化でき、生産農家や発注当局へ、有意義な情報(IT・IoT)をアピールして取扱商品をご提案できるか模索していきます。ホールディングスとしては4周年を迎え、福山グループ会社とのさらなる連携強化推進していきます。

 -70周年の新聞広告で「原点回帰」をアピールしましたね。

 社員が伸びることが会社の発展につながるという考え方が「原点」です。これを徹底してやっていこうという「原点回帰」の思いで、「FUKUYAMAアカデミー」を開校しました。人材育成は今後も継続し、さらに強化していきます。昨年70周年を迎えましたので、新年は、県民の皆さまに抱負を語れる場を持たせていただきたいと思っています。

 ふくやま・いちろう 1973年生まれ、那覇市出身。97年琉球大学卒業。2004年福山商事入社。18年福山商事代表取締役社長、福山ホールディングス取締役に就任。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:行動できることをどんどんやっていこう
  2. いま夢中になっていること:仕事、家族と過ごす時間
  3. 休日の過ごし方:子どもと一緒に外出