新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

大道敦社長 ポイントピュール

 -2021年を振り返って。

 海洋深層水など沖縄の天然素材を使った化粧品会社を久米島で創業し、おかげさまで20年の節目を迎えることができました。久米島を拠点に「安心・安全」な商品を国内外のお客さまにお届けしたいという思いは変わりません。何百という企業とのお取引で蓄積した経営ノウハウの集大成の年でした。売上高は過去最高の10億5900万円、前期比でほぼ倍増。新たに25人を採用し社員数は70人。全社員の約8割、管理職の7割を女性が占めています。

 -コロナ禍という厳しい経済環境にもかかわらず、業績を伸ばしました。

 事業計画見直しなどの影響はありましたが、国内外の情報を収集・分析し、柔軟な対応ができました。主力事業であるOEM(他社ブランドの受託製造)の比率を高め、通販事業を強化し、リモートでの商談や社内の情報共有で業務の効率化を図りました。臨機応変なシフトチェンジができたのも、人材育成や生産体制の充実など、地道な取り組みの成果だと考えています。

 -自社ブランド「RyuSpa(リュウスパ)」の評価も高まっています。

 2020年発売の「ボタニカルフェイスマスクシリーズ」が、海外に高品質の日本製品を発信する「オモテナシセレクション」で最高賞に選ばれ、ブランド価値を一層高めることができました。男性用基礎化粧品の売れ行きも好調で、売り上げ全体の約3割を占めています。昨年9月には直営4店舗目「RyuSpa 国際通り店」をオープンさせ、イメージガールとして県出身のモデル・宮城夏鈴さんを起用しました。沖縄の天然素材を訴求する弊社のブランドにマッチし、彼女ともに成長できたらと期待しています。

 -基礎研究や商品開発、設備投資にも力を入れているようですね。

 新たに健康食品の開発に着手しています。日焼けを和らげる効果を持つサプリ、女性の肌と体調管理に特化したサプリなど県外企業と共同研究を進めています。コロナ後、海外企業との取引は大幅に増えると見込んでいます。生産能力を高め、スムーズな輸出ができるよう、沖縄本島内に新たな工場を建設したいと考えています。

 -中小機構の「中小企業応援士」にも認定されました。

 さまざまな課題を抱える中小・小規模事業者を応援する制度です。私の経験が少しでもお役に立つのであればうれしいことです。久米島町商工会会長、観光の活性化を図る久米島版DMO推進協議会理事長も務めています。自社の経営にとどまらず、島全体の産業や人材育成という視点で沖縄経済の発展に貢献できるよう、責任の重さとやりがいを感じています。

 -今年の抱負をお聞かせください。

 自社の強みや課題を再点検する年にしたいと考えます。化粧品製造・品質管理に特化した国際規格「1SO22716」の取得など、さらにレベルの高い製品づくりに挑戦します。布石を打ってきた事業計画を着実に具体化し、5年後の売上高30億円を目指します。

 おおみち・あつし 1957年、久米島町出身。久米島高校卒。理・美容店を経営後、2001年にポイントピュールを創業


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:有言実行
  2. いま夢中になっていること:家庭菜園で次のビジネスのヒントを探っている
  3. 休日の過ごし方:家族だんらんで食事やドライブ