新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

琉球フットボールクラブ倉林啓士郎会長

 -2021年を振り返って。

 新型コロナウイルス感染症が収束してくれることを期待しつつシーズンをスタートしましたが、思ったように収束せず、ホームでも多くの試合が無観客になりました。想像していたよりも非常に苦しい運営を強いられるシーズンでした。ただ、そんな中でもチームは結果を出して頑張ってくれました。

 就任3年目の樋口靖洋監督の思い描いたサッカーが実現でき、開幕から8試合負けなしのスタートができました。ただ対戦相手に研究され、メンバーを固定していたことで、けが人が増えてしまう面もありました。思い切った決定ではありましたが、監督を交代しました。後任に県出身初のJリーグ監督として喜名哲裕監督が生まれ、残り8試合を立て直して一桁の順位をキープできました。

 スタートも終わり方も良い形ができ、最終的には過去最高の成績、J2で一桁の9位となり、沖縄に勇気や感動を与えられたのではないかと思います。いろいろなことにトライでき、実りあるシーズンになりました。

 -22年は八重瀬町具志頭にクラブ初の練習拠点ができます。新たな年にどう取り組みますか。

 八重瀬町の全面協力のもと、4月から練習拠点の供用が始まります。選手に対して環境面もしっかり整えて提供していくことで、より沖縄と一緒に強くなっていくことを実現させたい。選手たちも非常に楽しみにしています。

 この2年間はコロナの影響を受け、会社の経営は厳しい状況に陥っています。2022年はそこをしっかり回復させます。厳しい状況だからこそ、哲学や信念が一貫してぶれないことが大事だと思っています。沖縄のためにプレーし、沖縄にある唯一のJリーグクラブとしての存在意義をしっかり置いて取り組んでいきます。

 ことしはJ2昇格4年目のシーズンになりますが、J3時代にはJ2昇格がイメージできないときもありました。しかしJ2に上がって3年間降格せずに戦い抜き、昨年は上位となってJリーグで中堅クラブと言えるまで成長できたと思っています。より上の順位、J1昇格を目指していくことを現実的に挑戦しないといけません。

 -喜名監督の下、ホーム戦の誘客にも大きな期待がかかります。

 非常に楽しみにしています。沖縄にもっとサッカーを文化として根付かせていきたいと思っています。上里一将選手や上原慎也選手ら県出身選手も今は多く入っています。それ以外の補強にも動いています。昨年よりもさらにアップデートし、お客さまに喜ばれ、楽しませるようなサッカー、試合をしっかりやりたい。

 この2年間はなかなかお客さんに来てもらえない状況が多くありましたが、ことしはJリーグの方針として観客制限なしで進めています。しっかりと集客して、沖縄県の人たちにサッカーを楽しんでもらいたい。来年に控えるクラブ創設20周年にしっかりと向かっていく年にしたいです。

 くらばやし・けいしろう 1981年生まれ。東京大学在学中の2004年サッカーボール製造会社(イミオ)を創業。16年より琉球フットボールクラブ(株)の代表取締役社長に就任し、20年4月より代表取締役会長。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:力愛不二
  2. いま夢中になっていること:心と体を鍛えること。22年はトライアスロンに挑戦
  3. 休日の過ごし方:休める日は子供3人と過ごす