新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

琉球放送 中村一彦社長

 -2021年を振り返って。

 新型コロナの難局に直面し、放送・営業の両面で非常に厳しいかじ取りを迫られた1年でしたが、新しい多様な取り組みを積極的に行った年だったと思います。コロナ禍というピンチを、インターネットを活用してチャンスに変える成果もありました。例えば、ネットと連動したOCVBとのタイアップ企画「リアル水族館」を毎日ライブ配信しています。インターハイの各種スポーツをネット配信して観戦してもらう企画も実施しました。また、RBCアプリは、ニュース動画投稿はもちろん、直接ショッピングもでき、リリース以来ダウンロード数が累計8万3千件を超えました。SDGsにも力を入れており、国連メディアコンパクトにも加盟。全社的に推進しています。

 -22年の取り組みについて。

 本土復帰50周年の年ですので、テレビは、未来志向で沖縄を勇気づける関連番組を制作します。復帰50周年特別番組を5月に放送し、夕方のニュース番組「LINK」で復帰シリーズ「ホープ50」を1月からスタートします。ラジオは、30回目の節目を迎える「さんしんの日」を3月4日に放送し、全世界に向けてユーチューブでもライブ配信します。

 イベントは、女子プロゴルフ開幕戦「第35回ダイキンオーキッドレディス」、プロ野球公式戦「埼玉西武ライオンズ対福岡ソフトバンクホークス戦」などを開催します。また、テレビ・ラジオ広告収入以外の収益確保のため、他企業との出資・業務提携など、事業の多角化に取り組みます。

 -将来の方向性について。

 テレビの視聴率調査が重視するのは、「世帯」から「個人」へ変化してきています。多様化する視聴者の実像を測定するためです。よりパーソナルなテイストに合わせた番組づくりが求められてきます。

 テレビはネットに比べ視聴する時間や場所の制約がありますが、より良質な番組をつくれば視聴者は必ず付いてきてくださると信じ、コンテンツの充実、今まで以上に高品質な番組づくりを目指します。視聴者個々人に対してどのように向き合っていくか、その対応力・提案力が求められます。コンテンツの充実は、ネット向けに2次、3次利用もでき、業界の多様な変化に対応できるはずです。

 -新年の抱負を。   

 放送業界の激変にコロナ禍が加わり、従来の放送の在り方、番組のつくり方がどんどん変わってきました。今後、ますますインターネットが中心になっていくでしょう。当社は、放送とインターネットを合わせて、多くの人たちに発信できる放送局となるため、よりよいコンテンツを数多く制作してまいります。テレビ・ラジオの放送と多様なコンテンツの制作、展開で「地域と人をつなげる」役割を果たしていきたいと思います。復帰50周年という大きな節目に、沖縄の可能性を県内外に発信し、魅力ある沖縄づくりのために、地域に貢献してまいります。

 なかむら・かずひこ 1963年生まれ。那覇市出身。青山学院大学経営学部卒。86年琉球放送株式会社入社。執行役員東京支社長、取締役テレビ営業局長、テレビ本部長を歴任。2019年6月、代表取締役社長就任。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:報恩謝徳
  2. いま夢中になっていること:免疫について興味があります
  3. 休日の過ごし方:掃除・片づけで気分転換