新春 TOP INTERVIEW 2022

 沖縄経済の第一線で活躍する企業・団体の経営者に、新たな年を迎えるにあたっての抱負や展望、変化の激しい時代を見据えた今後の事業展開、地域貢献への思いなどをうかがいました。

當銘春夫氏 りゅうせき社長

 -2021年を振り返って。

 石油市場における原油価格は、新型コロナウイルスの感染拡大やその後の経済活動の再開を背景に、激しい動きとなりました。新型の変異種の発生で価格は急落しましたが、感染再拡大による外出自粛によって需要が減少する懸念もあり、産油国の生産が低下することにより、再び原油価格が高騰する可能性があります。一方で、弊社のサービスステーションのガソリン販売数量は、9月時点で前年同期比を上回りました。しかし、前々年比では大きく減販し、十分な回復は見られていません。グループ会社においてもホテルや飲食などが大きく打撃を受け、厳しい1年となりました。

 -22年の戦略について。

 アフターコロナを見据えて、経営システムを見直さなければなりません。19年に大幅な組織再編を断行しましたが、コロナ禍の影響があり効果はまだ十分に発揮できているとはいえません。ポートフォリオ(事業領域)を集約して意思決定の迅速化を図るとともに、間接部門のさらなる効率化が必要です。いま一度、経営の再構築が必要です。「創業者精神と社名以外はすべて変える」くらいの気概を持って、2030年までのロードマップを作成します。りゅうせきの存在意義や使命、目指す先、何を行い何を実現するのか、新たなグループ経営理念とともに、グランドデザインを描いていきます。その中では新たな提携事業や、県外・海外展開についても模索していきます。人材育成にも注力します。昨年4月からグループ全体の人事制度を一新。よりチャレンジしやすい環境作りを進めました。若手社員でも管理職試験に挑戦し、合格しています。引き続き働きがいの持てる環境を整備していきます。

 -「脱炭素」への対応も求められています。

 昨年7月、沖縄市は2050年までに二酸化炭素を実質排出ゼロとする「ゼロカーボンシティ宣言」を行い、脱炭素社会を見据えて弊社と沖縄電力様とともに、包括連携協定を締結しました。潮乃森地区では、先行的に取り組むとされており、弊社としては、水素や電気を供給するステーションの運用を担っていくと想定されます。

 水素は課題も多くありますが、石油元売りや自動車メーカー、商社と連携してサプライチェーン(供給網)を構築したいと考えています。技術革新によって新たに合成燃料が開発されれば、既存のサービスステーションでも活用されるかもしれません。建築部門でも、エネルギー消費量の年間収支が実質ゼロとなる「ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」や太陽光、蓄電池などによって脱炭素社会に貢献します。

 -新年の抱負を。

 りゅうせきは2050年に創立100周年を迎えます。経営環境が大きく変わるこのタイミングを、100年企業に向けた「第二の創業期」と位置付け、さらなる効率化とグループ経営機能を着実に進め、新たな時代を見据えた基盤づくりに努めていきます。

 とうめ・はるお 1963年、南風原町出身。沖縄国際大卒。2011年にりゅうせき常務取締役、13年代表取締役専務、15年から現職。


人柄に迫る3つのパーソナルクエスチョン

  1. 座右の銘や好きな言葉:明るく・楽しく・元気よく
  2. いま夢中になっていること:スマホいじり
  3. 休日の過ごし方:ゴルフ、読書、TV鑑賞