[一票の先に 名護市民の選択](中)※前編はこちら

 名護の街を歩くと「無償化はありがたい」と歓迎する声を、あちこちで耳にする。無償化とは「保育料」「給食費」「高校までの医療費」の3点セット。現職の渡具知武豊さん(60)が4年前の選挙で公約に掲げ、米軍再編交付金を原資に実現した。

 「前回の選挙でインパクトがあった。かなり助かっている」。そう話すのは中学生から未就学児まで4人を育てる40代男性。「保育料に1人3万5千円を払っていたのがゼロ。無償化で浮いたお金は貯蓄、塾代に回せている」

 名護市によると、2020年度の無償化政策に充てた再編交付金は7億円余り。同年度は約15億円が市に交付されており、その半分近くを占める。交付金は性格上、辺野古新基地建設への協力が前提の“期限付き”でもある。...