[#クラフトオキナワ](2)

 沖縄でガラス製造が始まったのは明治の中期ごろといわれ、およそ100年の歴史があります。当初はランプのほやや駄菓子瓶、投薬瓶などが作られていましたが、1944年の十・十空襲で那覇のガラス工場は焼失してしまいます。

 戦後は、米軍人やその家族からの注文や帰国時の土産品などの需要に応える形で復興し、72年の日本復帰後は、観光ブームを背景に生産量が増加。そして98年、「琉球ガラス」は県指定伝統工芸製品になりました。

 松田英吉さん(59)は19歳から琉球ガラスの道に...