「文豪ストレイドッグス」シリーズ初の実写映像作品、映画『文豪ストレイドッグス BEAST』(公開中)。ORICON NEWSでは、芥川龍之介役の橋本祥平(27)、中島敦役の鳥越裕貴(30)、織田作之助役の谷口賢志(44)、太宰治役の田淵累生(26)にインタビューを実施。舞台『文豪ストレイドッグス』(通称:文ステ)から続く仲の4人に撮影秘話などを聞いた。

映画『文豪ストレイドッグス BEAST』に出演する(左から)谷口賢志、橋本祥平、鳥越裕貴、田淵累生 (C)ORICON NewS inc.

【動画】撮影秘話満載の爆笑トーク!映画『文ストBEAST』座談会

■アクションの連続で疲労困憊「途中で倒れそうに…」

 人気漫画を原作に、ヨコハマを舞台に、中島敦、太宰治、芥川龍之介といった実在の文豪の名を懐くキャラクターが繰り広げる“異能”アクションバトル。メインキャラクターの1人の中島敦は虎に変身する異能力“月下獣”の持ち主。芥川龍之介はポートマフィアの構成員で外套から黒獣を生み出して攻撃ができる“羅生門”の使い手。シリーズ初の実写映画化となる本作では、「中島敦と、その宿敵である芥川龍之介。もし2人の所属する組織が逆だったら…?」という“if”ストーリーが描かれる。

――映画は、どんな仕上がりになりましたか?

【橋本】これまで舞台での経験を積み重ねてきたうえで銀幕に挑戦させていただく作品。とにかく、ものすごい気合いと愛、絶対に成功させるという強い気持ちが集まった作品になっております。

【鳥越】髪が青い割に普通やな(笑)。初めての人でも丁寧にわかりやすいように、最初に説明があります。後半にかけては怒涛のアクションシーンも詰まっています。エンドロールも、またステキなので客席が明るくなるまで携帯電話だけはイジらないでください!

【谷口】僕たちは、漫画やアニメ、ゲームを原作にしている、いわゆる2.5次元と呼ばれる作品をやっています。どうしても舞台の千秋楽が終わると「キャラクターを原作にお返しする」という話をさせてもらう。戻る時は、僕たちじゃなくてアニメを作っている方や声優さんの元に戻る。もちろん役を背負ってやっていますけど、いつもお借りしている身分。今回は、ようやく2人(橋本&鳥越)が背負い続けてきた『文ステ』の世界から、“殴り込み”にいく映画。この2人を筆頭に全員の魂がさく裂していますので楽しみにしてほしいな、と思います。

【田淵】そしてですね!

【鳥越】続いてたん?(笑)

【谷口】締めますけど、みたいな(笑)。

【田淵】(笑)。文豪ストレイドッグスの魅力といえば、異能力の戦い。舞台上では(アンサンブルの)ドッグスチームで成り立っていたんですけど、映画ではCG技術。羅生門だったり、月下獣が見られるので、ぜひ劇場で見てください! 織田と太宰の異能力は、ちょっと見えづらいんですが…。

【谷口】お前、あんまり戦ってないだろ!(笑) 俺、めっちゃ戦ったんだからな! テーブルの上にバーンって行って、グルグルってなって…。こっちは44歳だぞ!

【鳥越】「賢志さん、そうは言っても…」と思って試写で見たら、めちゃくちゃやってましたね(笑)。

【谷口】途中で倒れそうになった(笑)。「まだ、あるんですか?」って言ったもん…。異能力もスゴいけど、そこに至るまでの、2人のアクションもスゴい! 大したことをやっている。

■坂本浩一監督らしさあふれる映画に 異能力アクションに大苦戦

――坂本浩一監督らしい映画でしたね(笑)

【谷口】しかも、現場でいきなり言うんですよ! アクション監督がつけてくれた芝居に坂本監督が入ってきて、もっと足して難しくするんですよ…。

【鳥越】高度なんですよね…。忘れもしないのが撮影の初日。(橋本は)フルCGとのアクションだったんですよ! 祥平が僕のところに来て「トリさん、これはヤバいかもしれない…」と久しぶりにテンパった顔を見ました(笑)。

【橋本】いきなり誰もいないところで、何もないところでアクション。大変でした…。しかも、そのシーンが終わったら「はい次」「はい次」と、どんどんアクションがついてくる。もう湯気出そうでした(笑)。(芥川の異能力)羅生門は、受け手の鳥越くんが大変そうでした。

【鳥越】ホントにたちの悪いタイミングで羅生門を入れてくる(笑)。前を向いて戦ってたのに、「ここで後ろから羅生門!」とか(笑)。やって初めてわかる羅生門の戦闘の難しさでしたね。僕らも映画で、あそこまでのアクションは初めて。「映画のアクションは、いつもこういう現場なんですか?」って、みんなに聞きたかった…。

――『文ステ』からつながる仲のよさが感じられます

【橋本】本編とのギャップはスゴかったです。裏では、鳥越くんもこんな感じですし(笑)。賢志さんとは久しぶりでした。この『文ステ』の世界では初めて、お会い出来ました。一緒にカウンターでカレーを食べることができたのは感慨深いです。撮影は大変でしたが、その分、みんなで協力し合ってました。楽しかったですね。

【鳥越】1番、腹が立つのは…(笑)。衣装合わせの時に、僕が入るとちょうど、祥平がヘアメイクされていたんですけど、「おはようございます」とかしこまって距離感があったんです。勝手に映画役者のスタンスになっていたので、すぐに顔をブワーってやって「こっちに帰ってこい!」とやりました(笑)。累生は撮影の後半から入った。ずっと「トリさん、現場はどのような環境ですか?」と連絡が(笑)。来たら来たで、めちゃくちゃ緊張してた(笑)。

【橋本】幸いなことに、最初のシーンは真っ暗なところだったので、大丈夫でした(笑)。

【田淵】(苦笑)。現場に行った時に祥平さんが泥だらけの格好で。子どもたちとわちゃわちゃしている祥平さんを見て、心が和やかになりました(笑)。

■谷口賢志の“カレー秘話”「食べられないのはカッコ悪いなって…」

――谷口さんはカレーを食べるシーンの連続でしたが

【谷口】僕、もともとカレーが食べられなかったんですよ。嫌いで…。40歳になる前ぐらいに、カレーを食べられないのはカッコ悪いなって思って(笑)。

【橋本&鳥越&田淵】(爆笑)。

【谷口】恥ずかしいのよ…。ケータリングとか「カレーにしちゃった!」みたいになって、スタッフ全員から「違うもの買ってきますから!」となったり…。月に1回、ココイチとか行ってカレーを食べる練習をしてたの。

【鳥越】カレーを食べる練習って何なんですか?(笑)

【谷口】俺もよくわかんない(笑)。でも、そしたら織田作之助と出会えた。これのために練習してたのかなって。あと、祥平のことは舞台を始めたばっかりのころから知っているので、主役を張って全部背負って、芝居もこんなことをするようになったんだなという喜びもありました。あとは撮影中にドラムの練習してたので、売れちゃったんだな、という寂しさも(笑)。それは冗談なんですけど、いい距離感でできました。余計な話もしないで、シンプルに織田と芥川の関係でしたね。逆に累生は、鳥越とか含め、みんなに「谷口賢志は悪魔みたに怖い人だからヤバイよ」と言われていた。だから、俺に会った時の累生は、ずっと震えてて(笑)。大丈夫なのかなって思った(笑)。あとは、1回、乗り換えを間違えて遅れた時に、みんなが「賢志さん、ブチギレてるよ」と連絡してて…。イジワルですよね(笑)。僕、全然知らなくて、アクションシーンでめちゃくちゃ疲れているところに「すみません! おはようございます! ホントにすみませんでした!」と来て…。疲れていたので、そっけなくて、その対応が怖かったみたい。その後、ずっと震えてた(笑)。

【鳥越】「昭和の人で、居酒屋でグラスを飛ばすような人だぞ」と教えていました(笑)。

【谷口】その氷溶かすの大変だったんだぞ!

【鳥越】太宰が織田と会う時の作り込みだったんですけどね。不器用なパスでした(笑)。

【田淵】(映画の撮影前にやっていた)舞台の2ヶ月間、ずっと言われ続けたので…。もうそれが根本まで…。最初に会った時は首領に会った気分でした。結果的に本当に優しい方でよかったです!

【谷口】いい関係です。仲が良すぎず、お互いがお互いにリスペクトしている。作品のこともよくわかっている、すごくいい関係ですね。

――最後に改めて見どころを

【田淵】今回、織田とのシーンで「この作品のデキが決まる」と言われていた。そこは本気で。僕自身も、あの時にできる全力を出させていただいた。注目して見ていただけたら、うれしいです。

【谷口】僕は、この『文豪ストレイドッグス』の織田作之助という役が大好き。彼の生き様が太宰治という人間の生き様を彩って変えていった。僕も役者をやっている以上、誰かの人生を彩ったり、誰かに影響を与えて死んでいきたいと常々、思っています。『文豪ストレイドッグス』の舞台は、この2人(鳥越と橋本)が命がけで、魂を込めて、ここまでつないでくれた。その途中に、いろんな役者がいて、失った役者もいた。全部の思いを、この映画にスタッフ、キャストで込めた。多くの人に届いたら、うれしいなと思いますし、何より、ここまで背負ってきたこの2人の全てのぶつかり合いを見てほしいなと思います。

【鳥越】中島敦としては、院長とお芝居ができたのが印象に残っています。今までは、ドックスチームや影で表現された院長とお芝居してきたんですけど、南の圭ちゃん(南圭介)というステキな役者さんと一緒に、あのシーンを作り上げることができた。中島敦として向き合わないといけないところだったので、熱く静かに燃えるものがあった。敦として行けたかな、というインパクトのあるシーンでした。

【橋本】今回は“if”の物語。最初は本編と同じですけど、太宰さんに拾われなくて探偵社に行く。そこの分岐点が違うだけで、こうも人生が違うのか、と。自分の事として考えてみても今までの人生を振り返って、そういう分岐が多くありました。そこを1つずつ選んでいったから、今、ここにいる、そんな風に人生とも照らし合わせられた作品になりました。この探偵社の芥川は『BEAST』の世界線でしか生きていない。レアです。この芥川が見られるのは、映画館だけなので、ぜひ見ていただけたら。

 そのほか、インタビュー動画では、どの役をやってみたいかなどで爆笑トークを繰り広げている。

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