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発売中の「島豆腐のおから味噌床」。レシピ集(下)も付いている

「島豆腐のおから味噌床」をPRする浮島ガーデンの中曽根直子さん=那覇市松尾の同店

発売中の「島豆腐のおから味噌床」。レシピ集(下)も付いている 「島豆腐のおから味噌床」をPRする浮島ガーデンの中曽根直子さん=那覇市松尾の同店

 「もったいないをなくそう」と、沖縄県那覇市松尾の自然食レストラン「浮島ガーデン」が島豆腐の製造時に発生するおからを使ったみそを開発、10日から全国販売している。ぬか床のように野菜を漬ける使い方もでき、商品名を「島豆腐のおから味噌(みそ)床」と命名。ECサイトでは、県産素材へのこだわりや飲食店の経験を生かしたレシピも公開するなどしてフードロス削減をアピールしている。

■フードロス削減に貢献

 おからみそは、県内の豆腐店から仕入れたおからのほか、天然海塩「粟国の塩」や無農薬・有機栽培の「西表安心米」の玄米こうじなどこだわりの素材で製造。那覇市の仲宗根糀家の仲宗根悦子代表のアドバイスも受けながら、昨年5月に仕込んだみそがこのほど完成した。

 おからは食物繊維や大豆タンパク質を含む健康食品として注目されているが、飼料や肥料に使われることが多く、食用はわずか1%程度。日本豆腐協会によると、毎年3万~6万トン前後が産業廃棄物として捨てられているという。

 浮島ガーデンの中曽根直子さんは、コロナ禍で来店客が激減する中、新規事業としてフードロスの削減にも貢献できるおからみその製造・販売を始めることを思い立った。

■栄養価の高いおから

 10日には知人らを集め試食会を開催。みそ漬けした野菜のマリネや、みそ漬け野菜のかき揚げ、みそを使ったクラムチャウダー、焼きドーナツなどを披露した。食物繊維が一般的なみその1・5倍含まれていることや、野菜を何度か漬けた後に水分でゆるんできたら、みそ汁に使えることなどをアピールした。

 中曽根さんは「栄養価の高いおからを捨ててしまうなんて、本当にもったいない。全国に広め、豆腐店の廃棄負担軽減にもつなげたい」と話した。

 「島豆腐のおから味噌床」は500グラム入りで1490円。同店やECサイトで販売している。