北部地区医師会病院(沖縄県名護市)は14日、新型コロナウイルスの3回目のワクチン接種を終えた職員341人の副反応について、2回目とほぼ同程度で、さらに強くなる傾向はなかったとホームページで公表した。副反応は1回目より2回目接種後の方が強い傾向も見られるため3回目を躊躇(ちゅうちょ)する声もあり、同病院の医師は「新型コロナの流行を抑えるため、できるだけ早く接種を」と呼び掛けた。
同院は12月8日~1月14日の間、3回目接種から1週間以上経過した職員に対し、発熱や倦怠(けんたい)感、関節痛などの副反応を調査した。
その結果「注射部位の痛みや腫れ」は若干増えたが、それ以外は2回目と同様か若干減少した。
一方で、2回目までにはほとんど見られなかった、接種した腕の脇下のリンパの腫れを訴える人が約3割いた。脇の下にしこりを感じ、触ると少し痛みを感じる局所的なもので、ほとんどが2~3日以内には自然に改善したという。
呼吸器・感染症科の田里大輔医師は「オミクロン株は感染拡大のスピードが非常に速く、感染者が20代の若者から親世代に広がっている」と指摘。「今の大流行を抑える医学的な手法は、現実的にはワクチン接種しかなく、3回目が非常に重要。コロナにかからないため、もしかかっても症状を軽く抑えるため、できるだけ早く3回目を接種してほしい」と呼び掛けた。