沖縄県は16日、新たに10歳未満から90代までの男女1226人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。
先週の日曜日から約2割(307人)減少した。前週の同じ曜日に比べて、新規感染者が減少するのは昨年12月19日以来、約1カ月ぶり。「第6波」に入ってからは初めてだ。ただ、県は1日だけで減少に転じたという判断は難しいと説明している。
PCR検査が追い付かず、感染者数を把握できていない可能性があるかとの質問に、県は1日2万件程度の検査体制があり、新たにPCR検査を受けて陽性となった割合も上がっていないと説明した。
では、減少局面に入ったと言えるのか。糸数医療技監は「一喜一憂したいが、減少の理由はまだ分からず、判断は難しい」とし、週明けの推移を見る必要があるとしている。
16日の新規感染者を年代別に見ると、中心だった20代だけでなく、10歳未満~50代まで100人を超えており、幅広い年代に感染が広がっている。16日の米軍の新規感染者数も269人で高止まりしている。
15日に最多を更新した療養者数、自宅療養者数はともに減少。療養者数は346人減少して1万2194人、自宅療養者数は68人減少して8022人だった。
感染者や濃厚接触者になるなどして欠勤している医療従事者は685人で、前日から20人減った。
相次ぐ欠勤を受け、県は厚生労働省から看護師9人の応援派遣を受けると明らかにした。17日から今月末まで県立の北部、中部病院に派遣される予定だ。