沖縄県は19日、新たに10歳未満から90歳以上の1433人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。累計感染者数は7万502人で、12日に6万人を超えてから1週間で7万人台になった。一方、昨年末以降に県内のPCR検査でコロナ陽性が判明した人のうち、約900人分が大阪府の感染者として計上されていたことも分かった。沖縄の民間検査事業者と提携している大阪の診療所の医師がオンライン診療して発生届を作成し、府内の保健所に提出したためとみられる。
県外でオンライン診療した医師が最寄りの保健所に届け出ることは制度的に認められているが、感染状況が見えにくくなる恐れがあり、県は沖縄の保健所に直接届け出するよう検査機関側に要請する。
県によると、大阪に計上されたのは昨年12月29日~今年1月19日分。沖縄の検査事業所の一つが、府内の医師にオンライン診療や届け出業務を依頼したためという。それまでは県内の医師が対応していたが、感染再拡大による業務逼迫(ひっぱく)で難しくなったとみられる。
オンライン診療した医師から発生届を受けた保健所は、患者や濃厚接触者が別の都道府県などにいる場合、そこの保健所に連絡して対応を引き継ぐ。しかし大阪でも感染者が急増しており、県は「本人への対応までに時間がかかることは避けたい」と話している。
大阪に計上された感染者数を沖縄分に算入するかどうかは未定。