沖縄県立小禄高校の書道部員が書いた「飲酒運転根絶」の巨大ポスターが、豊見城署のロビーに掲示され、存在感を放っている。縦2メートル、横4メートルの紙に書かれた大きな書で、署を訪れた住民らが前で立ち止まって見ることもあるという。掲示し始めてから同署の飲酒運転の摘発件数が激減する「ポスター効果」もあり、署員らも驚きを隠せない様子だ。(社会部・矢野悠希)

小禄高書道部の生徒が力強く書いた、飲酒運転根絶を訴えるポスターをアピールする署員=20日、豊見城署

「飲酒運転根絶」のポスターを書き上げた小禄高校の書道部員=2021年12月20日(小禄高校提供)

小禄高書道部の生徒が力強く書いた、飲酒運転根絶を訴えるポスターをアピールする署員=20日、豊見城署 「飲酒運転根絶」のポスターを書き上げた小禄高校の書道部員=2021年12月20日(小禄高校提供)

 巨大ポスターは、小禄高2年の書道部員6人が書き上げた。署の依頼を受けて部員が昨年12月20日、豊見城市役所で開かれた「総合警戒および交通安全県民運動出発式」に参加。音楽に合わせて書道をするパフォーマンスを披露した。

 書道部部長の上間芹菜(せりな)さん、部員の嵩西桃花さん、上原陽菜乃(ひなの)さんは「世の中から飲酒運転がなくなってほしいと願って力を込めて書いた」と話す。

 昨年12月は同署管内で26件の飲酒運転の摘発があった。しかし巨大ポスターの掲示を始めた今年は、1月19日時点で飲酒運転の摘発はゼロだ。

 中地誠交通課長は飲酒運転での摘発がないことに対し「一件もないというのは珍しい。取り締まりはきちんと継続してやっているのですが…」と複雑な表情だ。「でもこれが本来あるべき交通社会。書道部員に感謝し、飲酒運転根絶に向けた啓発活動、取り締まり、両輪で頑張りたい」と笑顔で話した。