スポーツ庁が実施した小学5年と中学2年全員が対象の2021年度全国体力テストで、沖縄県内の中2男子の体力合計点が前回から0・62ポイント上昇して11年ぶりに全国平均を上回ったことが20日、分かった。新型コロナウイルス感染拡大などの影響で運動不足になり、過去最低を記録した全国平均とは対照的な結果となった。県教育庁の担当者は「運動時間は全国より少ないのに、なぜ体力が改善したのか分からない。今後、詳細に分析したい」と話している。

中2男女の体力合計点の推移

 同日開かれた県教育委員会の定例会で調査概要が報告された。調査は新型コロナの影響で20年は中止となったため、コロナ禍で初めての実施となった。県内では小5の約1万3千人、中2の約1万2千人全員が対象となった。

 持久走や上体起こしなど実技8種目を点数化した体力合計点(80点満点)は、全国の小中男女とも前回19年度から下がり、体力低下が鮮明となった。スポーツ庁はコロナ禍で学校活動が制限され、児童生徒の運動時間が減少したためと分析。スマートフォンやゲーム機を利用する時間と肥満割合の増加に拍車が掛かったことも要因に挙げた。

 県内でも小5男女、中2女子は全国と同様の傾向が見られた。しかし、中2男子だけは前回から一転して上昇に転じ、0・62ポイント増の41・42点。全国平均の41・18点を上回った。

 一方で中2男子の運動習慣を見ると、体育の授業以外の総運動時間が0分と回答した割合は、全国より1・8ポイント高い7・1%。1週間の総運動時間は、全国より109・4分少ない614・6分だった。