沖縄県警豊見城署は20日、那覇空港の駐車場で料金の支払いを不正に免れたとして、詐欺の疑いでレンタカー会社代表の男性(71)=千葉県木更津市=と社員ら計4人を那覇地検に書類送検した。全員容疑を認め、数年前から同様の行為を繰り返していたと話しているという。レンタカーの不正な受け渡しが、空港駐車場の不足に影響している可能性がある。(社会部・矢野悠希)

那覇空港の駐車場には、レンタカーの受け渡しなどを禁止する警告看板が設置されている=20日

■駐車場での受け渡し禁止

 4人の送検容疑は昨年10月28日から29日の間、那覇空港駐車場で車1台分の駐車料金1600円の支払いを不正に免れた疑い。

 駐車場を使ったレンタカーの受け渡しは管理規定で禁止されているが、一部で常態化していたとみられる。

 今回は夜通し止まっていたレンタカーが無料で出て行くのを見た那覇エアポートパーキングの職員が問いただして不正が発覚し、通報した。運転していたのは事情を知らない利用者だったという。

 摘発された会社は駐車30分まで無料の仕組みを悪用していた。事前に止めていたレンタカーを利用客が出庫するタイミングで別の車を入庫し、駐車券を客に渡す。客は無料で出ることができる。会社側も「駐車券を紛失した。30分以内の利用だ」などと説明し、支払いを免れていた。

■「満車多い」氷山の一角か

 同パーキングの担当者は「今回の被害額1600円は氷山の一角」と指摘。「レンタカー会社による駐車が常態化すればすぐ満車になり、一般客が利用できなくなる」と強調する。今後、レンタカーの車両ナンバーの記録を強化するという。

 出張などで駐車場をよく利用する、うるま市の会社員の男性(30)は「特にコロナ禍前は満車が多かった。みんながルールを守らなければ公平じゃない」とこぼした。

 今回摘発された会社は県レンタカー協会に所属していない。白石武博会長は「空港駐車場の不正利用は許されない。各社に指導を徹底したい」と述べた。