玉城デニー知事は20日、県庁で会見し、まん延防止等重点措置の延長について早ければ週明けにも判断する考えを示した。新型コロナウイルスの感染警戒レベルはレベル2(感染流行期)から「レベル3A(感染まん延期)」に引き上げた。日米両政府や在日米軍に、基地関係者の外出制限期間延長などを要請した。
知事は、1月末までのまん延防止等重点措置に関し「来週、延長するなら早い判断と政府への早い要請が必要だろう」と述べた。週末までの感染状況や医療の逼迫(ひっぱく)度などを検討し、感染症の専門家と意見交換したいとした。経済団体とは21日に会議を開く。
警戒レベル引き上げは、20日の県対策本部会議で決めた。新規陽性者、病床使用率、重症病床使用率が3Aの指標を超え、当初20代が中心だった感染が重症化リスクの高い高齢者を含む全世代に拡大している状況を考慮した。
米軍基地内での感染拡大が続いているため、日米両政府や在日米軍に対し、在沖米軍基地の全ての軍人らの外出制限を、収束するまで延長するよう要請した。県によると、在日米軍沖縄地域調整事務所所長のマイケル・ワイズ大佐は「延長は2国間の交渉が必要になる」と答えたという。日米合同委員会の合意に基づき、在日米軍は10日以降の14日間、施設外での活動は必要不可欠なものに制限されている。