世間ではお正月気分なんてとっくに消えているのではなかろうか。どっこい、われわれ噺家はまだまだお正月気分を持って寄席に向かっている。というのも、新年が明けると毎日、噺家は自身の手ぬぐいを持ち歩き、その年初めてお会いする先輩芸人に「本年もよろしくお願いいたします」という気持ちを込めて手ぬぐいを渡す。