県は21日、新たに10歳未満から90歳以上の男女1236人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。先週金曜日の1596人より360人減少した。前週の同じ曜日を下回るのは3日連続。重症は6人のままだが、中等症は前日から20人増えて222人になった。名護市と南城市の市長選挙の投開票日を2日後に控え、糸数公医療技監は「大人数でマスクを外して集まるのはリスクが高い。友人との打ち上げも4人以下、2時間以内で」と感染防止対策の徹底を呼び掛けた。
新規感染者の年齢別内訳は20代が202人で最多。10歳未満から高齢者まで幅広く分布している。
福祉関係施設で職員や利用者に感染者が出ているのは、高齢者施設が73カ所、障がい者施設が9カ所。
新規PCR検査の陽性率(直近1週間平均)は17・4%で、今年に入って最も高い。
米軍の感染者は20日が317人、21日が211人。基地の内訳は報告が来ていない。
大阪府の医師がオンライン診療した沖縄の患者約900人分が大阪の感染者数に計上されていた問題について、糸数技監は「今後は沖縄の保健所に発生届が出されることになった」と説明した。
■検査場で行列 沖縄県「症状あればコールセンターに相談を」
新型コロナウイルスのPCR検査場で感染が広がるのを避けるため、発熱などの症状がある人はコールセンターなどにまず相談するよう県が呼び掛けている。
感染再拡大を受け、多くの民間検査場では行列ができ、「逆に感染してしまうのでは」との不安の声も出ている。
民間の検査場は感染者との接触歴がなく、症状もない人が対象。
県は発熱やせきがある場合、かかりつけ医や発熱外来のある医療機関、県コールセンターにまず相談するよう求めている。コールセンターは24時間対応で、電話098(866)2129。
感染者と接触したが症状のない人には、沖縄市と豊見城市に接触者向けの検査センターがある。