沖縄市宮里の桑江研さん(56)は、一昨年病気で他界した父常光さん(享年82)が生前、家庭菜園の一角に栽培していた東南アジア原産でイネ科のジュズダマ(数珠玉)を収穫し20日、宜野湾市のうちなぁぐち会の與儀清子会長(88)に寄贈した。

畑のあぜのジュズダマ=20日、中城村添石

宜野湾市うちなぁぐち会の與儀清子会長(中央)と仲本光子さん(左)にジュズダマを贈る桑江研さん=20日、沖縄市

畑のあぜのジュズダマ=20日、中城村添石 宜野湾市うちなぁぐち会の與儀清子会長(中央)と仲本光子さん(左)にジュズダマを贈る桑江研さん=20日、沖縄市

 常光さんは生前、県うちなぁぐち会の会長も務め、妻テル子さん(83)と共にうちなぁぐちの普及活動に力を注いだ。活動の際、テル子さんはわらべ歌を歌いお手玉を用いることが多かった。お手玉の中に詰めるため、今では手に入りにくいジュズダマを常光さんが栽培していたという。

 このところテル子さんが体調不良で思うように活動ができないため、研さんから與儀さんに「ジュズダマはいりませんか?」と声掛けがあった。

 宜野湾市うちなぁぐち会は2007年に結成された。その際、会員の募集、規約、活動内容などを助言したのが常光さん、テル子さん夫妻だった。

 贈呈されたジュズダマの量はお手玉40個分相当。與儀さんは「以前は野山や畑のあぜにあったジュズダマだが、現在では手に入りにくい貴重品。今のお手玉の中身はほとんどがプラスチックのペレットだ。ジュズダマは手触りよく環境に優しい。常光さんの熱意をしっかりと受け止めたい」と感謝を述べた。

 会員の仲本光子さん(70)も「幼い頃糸を通しネックレス、ブレスレットを作り遊んでいた。懐かしい」と振り返った。

 研さんは「宜野湾市うちなぁぐち会が有効活用してくれれば父も母も喜んでくれると思う」と話した。(翁長良勝通信員)