沖縄県中城村和宇慶の安里寿美(じゅみ)さん(47)が昨年12月、東京で開かれた「第25回総合写真展」(主催・公益財団法人国際文化カレッジ)の東京都知事賞を受賞した。約2300点の応募から入賞作品に選ばれた安里さんは「写真を始めて今年で6年弱。大きな賞を頂き、驚き感激している」と喜んでいる。

第25回総合写真展で東京都知事賞に輝いた安里寿美さんの作品「決心」

第25回総合写真展の東京都知事賞の賞状を手にする安里寿美さん=22日、中城村

第25回総合写真展で東京都知事賞に輝いた安里寿美さんの作品「決心」 第25回総合写真展の東京都知事賞の賞状を手にする安里寿美さん=22日、中城村

 同展は写真の入門者から上級者まで多くの愛好者に門戸を開いている国内最大級の公募展。上位入賞作品には内閣総理大臣賞、衆議院議長賞などの各賞が贈られる。安里さんが受賞した東京都知事賞は上位5番目の賞に当たる。

 作品のタイトルは「決心」。2年前、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除され、友人と撮影を兼ねて北部にドライブした際、悔しさや悲しさが交じった表情をにじませながら前へ進もうとする友人の一瞬の表情を撮影した。夕暮れの空と風力発電の風車の背景を意識し、インパクトが強調されるモノクロにしたという。

 安里さんが写真を始めたのは2017年。友人が他界し、気持ちが沈んでいた際に那覇市のカルチャーセンターの写真教室の案内を目にしたことがきっかけだった。元気を取り戻すため3カ月くらい続けられたらと軽い気持ちで始めたが、写真の魅力に夢中になり本格的に技術を高めたいと思うようになったという。

 教室の仲間と本島内や台湾の撮影ツアーに参加するなど技術に磨きをかけ、18年から3年連続で「沖展」に入選。県内の各写真コンテストでも上位入賞を重ねている。

 安里さんは「写真の魅力は尽きることなく私に元気を与えてくれる。これまで支えてくれた家族、知人、友人に感謝し、これからも精進したい」と意気込んでいる。

 父の昌永さん(83)は娘の快挙に「とてもめでたい」と笑顔。幼稚園の恩師の比嘉初子さん(74)は「これからも頑張ってほしい。できたら村内外で展示会を開いて」と教え子の活躍にエールを送っている。(翁長良勝通信員)