沖縄県沖縄市内で27日未明に発生した、バイクに乗っていた男子高校生が大けがを負った事故。沖縄署は警察官が「バイクを停車させようとして右手が当たった」とするが、当時の詳細な状況は判然としないまま。生徒の40代の母親は「何が原因でけがをしたのか。事実をきちんと明らかにしてほしい」と真相究明を強く訴える。

沖縄署前に集まった若者たち=28日午前2時14分、沖縄市山里(田嶋正雄撮影)

石や棒などが散乱した正面玄関前=28日午前5時10分ごろ

沖縄署敷地内でいったんついた火を慌てて消す若者=28日午前3時28分

沖縄署前に集まった若者たち=28日午前2時14分、沖縄市山里(田嶋正雄撮影) 石や棒などが散乱した正面玄関前=28日午前5時10分ごろ 沖縄署敷地内でいったんついた火を慌てて消す若者=28日午前3時28分

 母親は、27日午前9時ごろに手術を終えた生徒から、病床で直接話を聞いた。「警官に、警棒でいきなり右側から殴られた」。右目元に深い傷を残す息子は、そうはっきりと口にした。ただ、記憶が少しおぼろげになっているところもあるという。

 「自業自得」「被害者ヅラするな」。インターネット上では、生徒に対して非難の言葉も飛び交う。母親は「何が原因だったのかが知りたい。警察はもしも殴っていたなら『殴っていた』としっかり認めてほしい」

 生徒の30代のおじによると、「警棒で殴られた」という生徒の証言は、友人らが現場に来た警察官に伝えたという。救急搬送の際も、生徒は救急隊員に同様の話をしており、「報告が(県警の)上の方にまでいってないのか」と疑問視する。

 県警からは、話し合いの提案を受けている。一方で、謝罪の言葉はまだない。医師からは眼球の形を残す努力はしたが、「視力はもう元には戻らない」と伝えられた。

 「明るくて優しい子。絶対にうそをつくような子じゃない」。母とおじは口をそろえた。