真夜中、沖縄署が若者ら約300人に取り囲まれた。盾を持った警察官が退去を呼び掛けるが、「早く謝れ」「ちゃんと仕事しろ」などと怒声が飛ぶ。石や棒、爆竹が投げ込まれると、歓声や指笛が響いた。

盾を持った警察官が並び、玄関を防御する沖縄署。若者たちによる投石でガラスにひびが入った箇所も確認できる=28日午前2時15分、沖縄市

 騒ぎは、スマートフォンで拡散した。27日未明、大けがをした男子高校生が友人男性(17)に「あるじゅんにすぐられて(歩いている巡査に殴られて)から目やばい」とメッセージを送った。

 位置情報を基に友人が駆け付け、右目から血を流して倒れている高校生を発見した。その時の動画などが24時間後に自動的に消えるインスタグラムの「ストーリー」機能やツイッターで瞬く間に拡散された。

 27日夜にテレビ局が県警への取材を基に「単独事故」と報じると、怒った生徒の知人ら10人ほどが同署の前に集まった。ネットでの動画中継もあり、参加者が増えていった。

 友人は「バイクには傷が付いていない。事故というのは不自然だ。署には事実を公表してほしい」と憤慨。一方、宜野湾市の女子高校生(17)は「インスタで知って、現場が見たいから来た」と淡々と語った。

▽沖縄署騒動ドキュメント

 27日2時半ごろ 男子高校生が右眼球破裂で病院に搬送される

 20時55分 テレビで「単独事故」と報道される

 23時ごろ 警察発表を報道で知り、怒った若者らが集まり始め、投石などが始まる

 28日4時10分 投石などが終わり、若者らが散乱するごみの清掃を呼び掛ける。その後若者数人と署員が話し合い、若者らが解散する

 15時半 県警が、器物損壊事件として捜査すると発表

 19時半 沖縄署構内は締め切られ、機動隊員数人が警戒。敷地外には数人の報道関係者も