[3万5千人の決起 第4次嘉手納爆音訴訟](4)

 嘉手納基地の爆音は自治体の境を超える。4次爆音訴訟では初めて恩納、北中城両村と宜野湾市から原告に加わった。宜野湾市伊佐の高山美雪さん(47)は普天間飛行場と嘉手納基地の騒音の「挟み撃ち」に悩まされている。

 小学2年から30代半ばまで米軍基地のない本島南部で過ごしたが、2人目を妊娠した39歳の時に引っ越した。県民として基地被害は理解しているつもりだったが、移り住んで実態を突きつけられた。

 パイロットの顔が見えるほどの低空で飛ぶ普天間所属のヘリやオスプレイ。夜、授乳中に突然始まるごう音。「子どもも寝ず、気が狂いそうになったこともあった」

 嘉手納を離着陸する戦闘機の爆音もとどろく。最近も自宅で電話の最中、県外の知人が電話口で驚いた。「何、何が起きたの」。ちょうど戦闘機が通過した時だった。爆音で窓ガラスが割れるんじゃないかと思うほど揺れる。気付けば家族もテレビやスマホの音量を上げている。

 27歳から昨年2月までバスガイドを務めた。バスが中部地域に入ると「堅苦しい話になりますが…沖縄の表情の一つとして触れさせていただきます」。時間をかけて前置きした後、普天間と嘉手納両基地の概要を観光客に説明した。

 米軍に土地を強制接収されて基地が造られた歴史や騒音被害。...