沖縄セルラー電話は8日、NTT西日本、ソフトバンクと共同で、沖縄本島、石垣島、宮古島、久米島を結ぶ大容量光海底ケーブルを整備すると発表した。新設するのは約720キロメートルで、既設のケーブルを合わせると総延長約1010キロメートルとなる。2023年夏の完成を予定している。第5世代(5G)移動通信システムの普及などに伴うデータ流通量の拡大を見込み、十分な容量確保による安定的な通信環境を整備する狙いがある。

 3社は今年1月12日、共同整備に関する基本協定を締結。計画によると、県とNTT西日本が保有する沖縄本島-久米島間、宮古島-石垣島間の既設ケーブルに、新たなケーブルをループ構成でつなぐ。新設区間は約720キロメートルで、沖縄セルラーが中心となって整備する。ループ構成により、災害などで一部に障害が発生した場合でも機能を維持できるようになる。

 近年、人工知能(AI)やあらゆるモノがインターネットとつながるIoT機器の進展などでデータ流通量が急増。現時点で既存ケーブルでも十分に対応できているというが、5Gの普及でデータ流通量のさらなる拡大が見込まれ、より強い通信インフラが必要になる。...