在沖米海兵隊が那覇港湾施設(那覇軍港、沖縄県那覇市)で実施している海外での人道支援や大使館の警備、非戦闘員の退避に関する訓練が9日、本格化した。日没後には兵士が建物の周辺を巡回するような動きも確認され、夜間訓練の可能性がある。訓練中止を求めている城間幹子那覇市長は、同日の記者会見で「米軍への直接抗議も検討する」との考えを示した。

 午前9時ごろから午後4時半ごろまでは、大使館の警備を想定しているとみられる訓練を実施。プラカードを手に市民に扮(ふん)した私服の米軍関係者が「ノーウォー(戦争反対)」と叫んだり走ったりすると、武装した兵士が警備に当たった。

 午後3時と同4時ごろにはオスプレイ1機が軍港の荷さばき地に着陸。いずれも約20人の米兵や物資などを降ろした。周囲を警戒するように銃を構える兵士も確認できた。

 午前中、軍港沿いの歩道には市民ら約30人が集まり、フェンス越しに抗議した。

 海兵隊によると、訓練は13日までの日程。夜間や早朝の訓練も想定している。