[沖縄 稼ぐ力 生産性向上の現場](11)

 食材やレシピ、店内の内装といった店作り全体にこだわりを持つ飲食店が参加するフードイベント「OKINAWA FOOD FLEA(オキナワフードフレア)」。2014年に北谷フィッシャリーナで始まり、徐々に人気を集めて規模を拡大。2019年には1日の来場者数が最大1万4千人にまで上ったイベントだ。

 主催者で、北谷町の炭火串焼「月と器」のオーナーを務める石井雄一郎氏は「参加するお店の強いこだわりが集客の要」と強調する。

 ピザ専門のBACAR(バカール)は、焼きたてを提供したいと移動式のピザ釜まで作った。出来上がりを待っている間に調理の様子を楽しめるライブ感も加わり、売り上げが伸びた。

 コーヒー店「potohoto(ポトホト)」は、オーナーが選んだエチオピア産豆を注文を受けてからロースト。ひきたての香りが漂い、ついつい足が向いてしまう。

 料理単品の価格は千円以上-。フードフレアの出展条件の一つだ。...