石垣市長選 2022.2.27]

出発式で政策を訴える中山義隆氏(左)と砥板芳行氏=20日午前、石垣市

 任期満了に伴う石垣市長選(沖縄県)が20日告示され、新人で前市議の砥板(といた)芳行氏(52)=無所属=と、4期目を目指す現職の中山義隆氏(54)=自民、公明推薦=が立候補を届け出た。両氏による一騎打ちが確定。中山市政3期12年間の評価を最大の争点に7日間の選挙戦がスタートした。投開票は27日。

 砥板氏は保守系ながら保革双方からの支援を受けて挑む。新庁舎の屋根に県外産赤瓦が使用された件で昨年12月、市当局の説明不足を理由に与党を離脱した経緯があり、中山市政を「独善的」などと批判。

 「市民の声を聞く」ことを第一に掲げ、「チェンジ市政」を訴える。島への陸上自衛隊配備計画については従来の姿勢を百八十度転換し、賛否を問う住民投票を実施することを主張する。前勢岳北側のゴルフリゾート計画は環境負荷が大きいとして見直しを求めている。

 中山氏は観光産業に力を入れ市民所得向上につなげたことや、コロナ禍以降はPCR検査体制の確立、県内でいち早くワクチン接種を進めた実績を強調。「脱コロナ、景気回復を誰が実現できるかだ」と市政継続を訴える。

 ゴルフリゾート計画については「観光をV字回復させるためには必要」とする。環境面への懸念に対し「負荷はぎりぎりまで減らされている」と理解を求める。陸自配備の住民投票は「国防などの問題を地方自治体の住民投票で問うのはふさわしくない」とする。

 両氏は20日、出発式で勝利への決意を語った。

 砥板氏は「独善的な市政が続けば石垣島が壊れる。この島に生まれ、この島に来て本当に良かったと思える島をつくる」と訴えた。

 中山氏は「コロナ禍の打破、市民に明るい希望を与えることができるかが争点。コロナに強いまちをつくっていく」と訴えた。

 市選挙管理委員会によると、19日現在の選挙人名簿登録者数は3万9330人(男性1万9713人、女性1万9617人)。期日前投票は21~26日、市役所1階コミュニティールームで。

 砥板 芳行氏(といた・よしゆき)1969年10月8日生まれ。石垣市登野城出身。東京デザイナー学院中退。八重山青年会議所理事長や日本青年会議所沖縄地区協議会副会長などを経て2010年市議選で初当選。3期目で辞職した。

 中山 義隆氏(なかやま・よしたか)1967年6月26日生まれ。石垣市登野城出身。近畿大商経学部卒。証券会社勤務後、八重山青年会議所理事長などを経て2006年市議選で初当選。10年の市長選で初当選し、現在3期目。