看護学の第一人者、日本赤十字看護大の川嶋みどり名誉教授(85)=東京都=が、平和を訴える講演のため2日までの3日間、沖縄県内に滞在した。「看護職は命と尊厳ある暮らしを守る専門職。政治を抜きにして、戦争には断固反対しないといけない」と語った。

「戦争は希望も夢も奪い去る」と語る川嶋みどりさん=2日、名桜大

 60冊を超える単著、共著、訳書があり、「川嶋先生の本を読まずに看護師にはなれない」と言われる。2007年には赤十字国際委員会からナイチンゲール記章を受章した。

 1日は宜野湾市の米軍普天間飛行場、名護市辺野古や東村高江の米軍基地建設現場などを巡った。「自然を破壊し、加害につながる基地建設はもってのほか」。有力な看護学研究者でつくる看護未来塾や、看護系雑誌の場で反対を訴えていくことを約束した。

 2日には名桜大で近著「戦争と看護婦」を基に講演。安保法制や特定秘密保護法などを挙げ「再び戦争の道に国民を引きずり込みかねない諸悪法を黙認してはいけない」と力説した。

 川嶋さんは辺野古新基地に反対する「いのちを守るナイチンゲールと医療者と卵の会」の招きに応じて無報酬、自己負担で来県した。比嘉真澄共同代表は「平和と沖縄に強い思いをお持ちで、現場の声に丁寧に耳を傾けていただいた」と感謝した。