[胃心地いいね](666)手作りパイの店 ぬち 宜野湾市大謝名5の6の5

定番のパイ10種類。どれを買っても、店長で父の島袋薫さん手作りのお守り「サン」が付く

「手作りパイの店 ぬち」の島袋涼子店長(右)。店の看板は母の島袋吉江さんが書いた

手作りパイの店 ぬち

定番のパイ10種類。どれを買っても、店長で父の島袋薫さん手作りのお守り「サン」が付く 「手作りパイの店 ぬち」の島袋涼子店長(右)。店の看板は母の島袋吉江さんが書いた 手作りパイの店 ぬち

 ピンク色の瓦屋根が目印の「手作りパイの店 ぬち」。壁は茶色で、店全体が満開の桜の木を再現しているという。

 発案したオーナーの島袋公彦さん(48)は、桜の名所の名護市出身。幼い頃から名護市内の老舗で売られているパイが大好きで、いつしか「この味を本島中南部の方々にも気軽に味わってほしい」と考えるようになった。飲食店で約15年の勤務経験を持つ姉の涼子さん(50)を店長に抜てきし、「あの店の味にもっと寄せて」と注文。納得のパイが出来上がるのを待って、2020年9月9日に開店した。

 「なんで9月9日にしたか分かるかって、弟が聞くんですよ。9掛ける9で81(パイ)なんですって」と笑う涼子さん。電話番号の下4桁を4181(良いパイ)に設定するなど、公彦さんのこだわりが光る。

 「ぬち」のパイは1日千個限定で、定番商品として10種類を焼き上げている。人気のターンムやアップルのほか、カスタード、紅芋、クリームチーズ、ストロベリー、ブルーベリーがある。ごま、抹茶あずき、紅芋は生地にもそれぞれ素材を練り込む。どれも1個税込み75円。他に季節限定商品があり、3月はコーヒー香る「ティラミスパイ」を販売している。

 涼子さんは、パイを「中身が少しはみ出した状態」で仕上げる。売り始めた当初、「どれが何味か見分けがつかない」とお客さんが困った反省だといい、上にパセリをかけたり、「×」と印を付けたりする種類もある。

 現在は宜野湾市のふるさと納税の返礼品に選ばれ、冷凍で全国発送の注文も受けている。目標は「食べた人に命薬(ぬちぐすい)と思ってもらえるパイ」。涼子さんは「今日もいい色に焼けたなあ」が毎日の独り言になっている。(中部報道部・平島夏実)

 【お店データ】営業は午前11時から午後6時。木曜定休。駐車場4台。電話098(897)4181