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生理のある日を記したカレンダー

「性別に関係なく、更年期症状を理解し、サポートしあえたらいい」と話す友利真由美さん=2月、浦添市内

10問で分かる更年期チェック

生理のある日を記したカレンダー 「性別に関係なく、更年期症状を理解し、サポートしあえたらいい」と話す友利真由美さん=2月、浦添市内 10問で分かる更年期チェック

 40~50代の働き盛り世代の女性を悩ませる更年期の不調。不眠や頭痛、うつ状態になるなど、さまざまな症状が現れ、仕事や家庭生活に影響が及ぶ人も少なくない。どう向き合えばいいのか。更年期症状に苦しんできた女性や産婦人科医を訪ねた。3月1~8日は厚生労働省が定める「女性の健康週間」。(学芸部・新垣綾子)

◇子宮筋腫の摘出手術を受けた後に

 更年期は、平均約50歳の閉経をはさんだ40~50代の10年間ほどを指す。疲労や動悸、しびれなど症状は個人差が大きく、日常生活に支障が出るほど重いと更年期障害と呼ぶ。

 浦添市で不動産会社を経営する友利真由美さん(45)は、2年ほど前から度々、精神的に落ち込むようになったという。これまでにも月経困難症や子宮筋腫といった婦人科トラブルを抱えていたが、42歳で筋腫の摘出手術を受けた後から精神状態が最悪に。「体調不良になるのは生理と生理の間のタイミング。朝は体が重くて動けず、イライラして他者に怒りをぶつけたくなったり、全てを投げ出したいという衝動に駆られたり。人格が変わるんです」

 症状が落ち着いたのは、婦人科で更年期障害の可能性を告げられ、処方された漢方薬を飲み始めてから。それまで4カ所のクリニックを転々とし「私的には死活問題なんだけど、検査値に異常はない。どのクリニックに行っても、親身に対応してもらえたという安心感を得られなかった」と釈然としない思いも抱く。

◇40代後半から月経過多

 一方、豊見城市に住む会社員のシュウコさん(49)=仮名=は3年前から月経過多の状態が続く。「特に量が多い日は、ドロッとした血液が流れ出る感触で座るのもきつい」と顔を曇らせる。婦人科を受診し、ひどい貧血だったことも分かった。

 さらに悩まされているのが、前触れなく上半身から汗が噴き出てくるホットフラッシュ。新型コロナウイルスの感染拡大でマスクを着用するようになると、さらに顔が火照ってのぼせることが増え「冬なのに、職場で私だけ扇風機に当たることもある」。

 症状との向き合い方について、友利さんは「私とスタッフ2人の小さな会社なので、ある程度スケジュールの融通が利く。きつくなるなと思う時期には、できるだけ人と会う用事や契約事は入れないようにし、在宅ワークに切り替える」と明かす。睡眠を十分に取り、趣味のサウナで体を温め気分転換することも。

 シュウコさんは職場の同僚女性たちに、症状を積極的に話すようにしているという。更年期を経験した先輩女性もおり「『分かる、分かる』と共感してもらえると安心できる」。ただ、男性上司には言いづらく「一見して健康なので、話しても分かってもらえないのではないか」と考えてしまう。

◇医師に言われて不信感

 更年期症状が出始めた時に訪れた婦人科で、男性医師に「誰でも通る道だし、我慢するしかない」と言われ、がっかりしたことが男性への不信につながっており「信頼できる医師や相談相手を見つけることが大切」と実感する。

 会社勤めから29歳で経営者に転身した友利さんは、独立した理由の一つが「体調に合わせて、仕事のリズムをコントロールしやすいから」。組織の中で、周囲の理解不足に苦しむ女性たちの存在に考えを巡らせ「更年期障害は男性にも起こりうるから、性別にかかわらず、気軽に調子の悪さを話せて、サポートし合える環境をつくれたらいい。管理職の意識次第で救われる人はたくさんいると思う」と話した。