国指定重要無形文化財「首里の織物」の保持者(人間国宝)で、沖縄の伝統工芸の発展に尽力した宮平初子(みやひら・はつこ)さんが、7日午後10時57分、老衰のため、八重瀬町内の医療施設で死去した。99歳。那覇市出身。自宅は那覇市首里汀良町1の30の3。告別式は12日午後2時から同45分、豊見城市の公益社セレモニーホールとみしろで。喪主は長男一夫(かずお)さん。

宮平初子さん

 宮平さんは1922年、那覇市首里生まれ。幼少時から織物に興味を持ち、県立女子工芸学校で工芸・染色を学んだ後、東京の日本民芸館などで織物全般の知識を学び、研さんを積んだ。

 帰郷後は学校で染織の指導をしながら、伝統の技法の調査、研究に専念。後継者の育成に努めながら、70年に自身の織物工房を立ち上げ、首里織の本格的な作家活動を始めた。

 琉球王府時代から独自の発達を遂げた「首里の織物」の7種類の技法全てに精通。卓越した織りの技術と現代感覚を盛り込んだ作品が高い評価を得た。

 那覇伝統織物事業協同組合の初代理事長。首里織の技術と復興に尽力した功績で、98年に県内の女性としては初の「人間国宝」に認定された。沖展会員。国画会会員。沖縄タイムス賞など受賞歴多数。