【東京】沖縄県糸満市伊敷の壕やガマで昨年8月、沖縄戦戦没者とみられる少なくとも8人分の遺骨が見つかった件で、厚生労働省が遊離歯(外れた歯)を用い、身元特定のためのDNA鑑定を実施する方針であることが8日、分かった。同日の参院厚生労働委員会で、佐藤英道厚労副大臣が実施の意向を示した。遊離歯のみでの鑑定は初めてとみられる。

(資料写真)歯や頭蓋骨の一部など、見つかった遺骨を説明する収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さん=2021年5月、糸満市

 佐藤氏はDNA鑑定について「検体が遊離歯のみの場合の鑑定については、遺族に返す検体がなくなってしまうため実施しないこととしている」と説明。

 その上で今回の遺骨については、厚労省で確認し「顎の骨など遺骨の状況を見て、鑑定可能な検体があれば、身元特定のためのDNA鑑定を実施させていただきたい」と述べた。秋野公造氏(公明)への答弁。

 秋野氏は、歯を収容して調査したところ17人分の歯が含まれていたことが判明したと指摘。「身元が特定され、ここで亡くなったということを遺族に知らせるということは重要なことだ」と述べ、歯を用いて身元特定するよう求めた。(東京支社・嘉良謙太朗)