文化庁は9日、芸術分野の優れた業績を表彰する2021年度芸術選奨の新人賞(美術)を那覇市出身の映像作家・美術家の山城知佳子さん(46)に贈ると発表した。文部科学大臣賞はロックミュージシャンの佐野元春さん(65)や映画「ドライブ・マイ・カー」の監督、濱口竜介さん(43)ら16人に、新人賞は山城さんや漫画家よしながふみさん(50)ら12人に贈られる。

山城知佳子さん

山城知佳子さんの作品「リフレーミング」(2021年(c)Chikako Yamashiro Courtesy of Yumiko Chiba Associates)

山城知佳子さん 山城知佳子さんの作品「リフレーミング」(2021年(c)Chikako Yamashiro Courtesy of Yumiko Chiba Associates)

 東京都写真美術館で21年に開催された「山城知佳子 リフレーミング」展の成果が「生まれ育った沖縄の風土と歴史、政治的状況に対峙し、時に俯瞰的で批評的な視点によって、大胆な物語性が迸しる映像・写真作品を創出してきた」などと評価された。

 山城さんは「受賞の知らせにとても驚いている。キュレーターやギャラリーの皆さんと喜んだ。沖縄で見てきたことが窓になって世界を見ているように思う。沖縄戦体験の継承もテーマにしていている。若い頃はダイレクトな視点だったが、40代になり、多角的な視点で、ぶれることなく一作一作つくっていきたい」と話した。

 芸術選奨は今回が72回目。演劇や舞踊なども含む11部門で有識者が選考する。贈呈式は15日に東京都内で行われる。