子どもの頃からかわいいものに目がなく、大好きな服屋さんや雑貨屋さんへ行くと、トキメキと興奮で全身の毛穴が開くような喜びを感じる。これが「生きる活力というやつか…」って実感する。真っ赤なスウェットに、ビビッドな蛍光イエローのスニーカー。花の写真をコラージュしたデザインのトートバッグに、微妙に色の異なる複数の糸で織られたダークブラウンのパンツ。ああ、かわいい…。一生こういうものに囲まれて暮らしたいなって、心の底から思う。

 その一方で「自分自身はどうなんだろう?」と感じる瞬間も少なくない。私は現在41歳で、すでに立派な中年男性だ。字面もイメージもまったくかわいいと思えない「中年男性」であるという事実に正直たじろぐ。どんどん増えていく白髪、すぐにテカってハリを失っていく肌…。かわいい服や雑貨に似つかわしい自分でいたいという思いがあり、昔から自分なりにスキンケアをしてきた。オーガニックの石けんで丁寧に洗顔をし、美容ライターの知り合いから教わった化粧水や乳液でこまめに保水し、外出するときは日焼け止めも忘れない。それでもなお、鏡の前の自分を直視したくない瞬間は増えている。ああ、このままではあんなに忌み嫌っていた“おっさん”一直線だ…。怖い、怖すぎる!

 そんな最近、糸井のぞさんの...