沖縄県北中城村喜舎場の鮮魚店「たなか海産」はこのほど、村産のアーサを加工した「願寿アーサ雑炊」と「願寿アーサスープ」を発売した。アーサの生産者でもある代表の田仲康信さんと妻のゆかりさんは「『北中城と言えばアーサ』と言われるくらい皆さんにおいしさを知ってほしい」と、PRした。
いずれもお湯や水を注ぐだけで食べられるフリーズドライ。賞味期限は製造から1年半と日持ちするため、災害に備えた非常食にも適している。雑炊は多良間島産の塩を使った塩味、スープはかつお風味。田仲さんは「多くの人に食べてもらえるよう塩分は控えめ。介護食や離乳食としても生かしてほしい」と話した。
商品化には県や県産業振興公社による「地域資源活用支援事業」の指定を受け、2月に完成した。今後も味の種類を増やすなど開発を続けるという。
雑炊は1食入り、スープ2食入りで、各税別280円。同店の店舗やインターネットサイトで販売している。
5日、村役場に、新垣邦男村長を訪ね報告した。新垣村長は「村のアーサを地域ブランドとして発信できる。生産者の力も入ると思う」と喜んだ。
問い合わせはたなか海産、電話098(935)3383。