NPO法人メッシュ・サポートの塚本裕樹理事長は12日、訓練中の墜落事故でパイロット2人が死亡したことを受けて「離島の役に立てればとの思いを持って活動に参加していた方々だった。こういう状況になってしまい非常に残念だ。申し訳ない」と表情を曇らせた。那覇市高良の事務所で報道陣の取材に応じた。

報道陣の取材に答える、NPO法人メッシュ・サポートの塚本裕樹理事長=12日午後、那覇市高良の事務所

 塚本理事長によると、死亡した2人は県外出身。事故が起きた飛行機を操縦していたパイロットは元航空自衛隊のパイロットとして約40年間勤務していたベテラン。昨年末に「患者搬送を行いたい」とメッシュへの参加を希望した。航空身体検査を受け、問題はなかったという。訓練生としてシミュレーターで訓練を行い、今月9日に初めての実機訓練を実施。12日は2回目の訓練だった。3月中に訓練を終えて、4月1日から正式に勤務を予定していた。

 教官として同乗していたパイロットはかつて県内の離島間を運航していた航空会社での勤務経験を持つベテラン。2015年からメッシュ・サポートの小型飛行機のパイロットとして患者を搬送した経験がある。

 操縦していたパイロットは9日に2時間の実機訓練を終えた際、小型飛行機の操作に「ハンドル操作が軽い」などと話してはいたが、「機体の操作に早く慣れるよう頑張ります」と述べ、特に問題がある様子はなかったという。

 塚本理事長は「県民の皆さんの応援があって活動を始め、無事故で行ってきた。本当にこういう状況になってしまい申し訳ない。言葉で表せられない気持ちだ」と声を詰まらせた。(社会部・大城志織)